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おすすめインテリア:interiorインテリア通信 「インテリアの地震対策」
スタッフ  インテリアコーディネーター カナ

この度の震災により、被災された皆さまに
心よりのお見舞いを申し上げます。
一日も早い復興をお祈り申し上げます。

今回は地震時の被害を少しでも軽減できるように
家具金物をご紹介します。

写真1
この度の震災により、地震対策として普段からの備えがいかに大切であるか、多くの方が実感されていることと思います。

建物自体に損傷がなかったとしても、棚の上の物が落ちて割れたり、扉が開いて中の物が散乱したり、あるいは家具が転倒することがあります。そのような時は気持ちも動揺し、むやみに動いて倒れた物につまづいたり、ガラスを踏んだり、落ちてきた物が頭に当たったりして、思わぬ怪我をすることがあります(図@)。

家の中においては、家具の転倒や物の落下を防ぐことで、怪我のリスクを軽減できるとともに避難経路も確保できます(図A)。

写真5   写真5
【図@】地震対策をしていない場合 【図A】地震対策をした場合
まずは家具の転倒防止についてです。腰高の家具はそれほど心配しなくてもよいと思います。家具の重心が下部にあるので、倒れにくいですし、それほど危険ではありません。
中にはかなりの重量がある家具もあると思いますが、そのような家具には、足元の前だけに薄い板のようなものを挟むだけで倒れにくくなります。
注意が必要なのは背の高い家具です。家具の高さが天井まであるものはそれほど倒れる心配はありませんが、天井との間に、ある程度の隙間がある場合は、家具が倒れる可能性があります。背の高い家具が倒れ掛ってきたら、その下敷きになり、重大な事故になりかねません。
そのような事故を未然に防ぐ為には、家具を固定することが重要です。突っ張り棒なども有効ですが、お部屋の雰囲気を損ないかねません。そのような時に活躍するのが、写真@・Aのような家具を固定する金物です。
写真5   写真5
【写真@】 取付例
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【写真A】 取付例
家具は様々な状態で配置されているので、金物自体が固定されているものだと、取付られる場所が限定されてしまいますが、これらの金物はある程度追随するので、取付け易く、地震の揺れのショックを弱める働きをします。
但し、この金物を留めるためには壁、家具に下地がしっかり入っており、ビスがしっかり留まることが大切です。
次にキッチンなどの物入れの扉が開かないようにするための金物(ラッチ)です。扉の形状に合わせて、金物を選択する必要があります。
写真B・図Bは扉が底板(地板)よりも下がっていれば、取付け可能です。これは普段ロックがかかった状態になっており、開ける度にその部分をつまんでラッチをはずします。開閉はとても簡単ですので、普段通りに使用しながらラッチ機能も持つというものです。
写真5   写真5
【写真B】 【図B】設置イメージ
写真C・Dは少々見た目に難がありますが、扉の前面に直接取付けるイプの金物です。ステンレス製なので、水気の多い場所でも問題ありません。
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【写真C】 【写真D】
写真E・図Cは扉に掘り込み加工が必要ですが、写真C・Dに比べてスマートに納まりますし、かぶせの扉(箱の上に扉がかぶっている)タイプでも、インセット(箱の中に扉が納まっており、側板が正面から見える)タイプでも使用可能です。
但し、その扉が掘り込み加工可能かどうかは確認する必要があります。
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【写真E】 【図C】
最後に金物ではありませんが、美術品や骨董品などの底面に塗る転倒防止用接着剤もあります(写真F・図D)。日本同様、地震が多いカリフォルニアで、美術館や博物館で使用することを目的に開発されたものですが、一般家庭でもコレクションなどの転倒防止に使用できます。繰り返し接着取り外しができ、経済的です(機能の有効保持期間は約2年くらい)。接着するものの素材によって種類が異なりますので、用途にあったものを選ぶことが大切です。
写真5   写真5
【写真F】 【図D】
これ以外にも食品や水の備蓄や防災グッズの準備等、備えておくことは多々ありますが、家具などの大きな物の転倒を防いでおけば、避難経路も確保できますし、怪我をすることが防げるのではないでしょうか。何をしても100%大丈夫ということはありませんが、被害を最小限に抑えることはとても大切なことだと思います。
@〜F写真・図提供/スガツネ工業(株)
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私もあの地震以来、家の中の物を見直し、滑り止めをつけたり、重い物は下へ移したりと少しずつ備えています。まだまだ余震も続いていますので、できることはしておきたいですね。

尚、今回ご紹介した家具金物を検討される場合は、メーカーへお問合せ下さい。
(スガツネ工業(株) http://www.sugatsune.co.jp/)
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