「造り付け家具」の2回目としてお話を進めます。 |
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前回の「造り付け家具」でもお話しましたが、造り付け家具の最大のメリットは使う人のニーズに細かく対応できるところです。 | ||||||
写真@は、書斎の家具の一例です。左側にデスクと一体になった書棚を配しています。 書棚は奥行きが深すぎると、使いづらいものです。本の前に本を重ねてしまって、いざ後ろの本をとり出そうとすると、前の本を全部降ろさなくてならず、結局、読書する気もなくなってしまった・・・という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 |
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この家具も書棚部分の奥行きが深いですが、手前にキューブ型のオープンボックスを取り付け、そのボックスが下部レールに沿って左右に可動します。後ろの本を取り出す際も、ちょっとした動作で取り出せるので、とても楽です。 既成品の書棚にも前面に可動ボックスがあるものもありますが、上から下までがひとつのボックスになっている場合が多く、本がびっしり入ってしまうと重くなり、動かすのも大変になります。この造作家具のように小さなボックスで構成されていると、そういったこともなく、快適です。但し、やはり収納力は少し落ちます。使い易さと収納力のどちらを優先するかは使う人の好みです。 |
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また、書棚の下の小引き出しは内部を細かく区切り、大切な物などを入れるスペースとしています。フェルトを内部に貼って、繊細な物の収納にも気を配っています。(写真A) 一部の引き出しは鍵をかけられるようにして、貴重品等の収納もできるようにしています。何か貴重で小さな物をコレクションしている・・・という時にもこんな引き出しがあったら、便利ですね。 |
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ここまでお話してきましたように、造り付け家具は細かい要望にも対応できます。 例えば、扉の開け方ひとつをとっても、使い勝手が大きく変わります。現在、様々なドア金物がありますので、用途別の開け方を見てみましょう。 |
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その他にも、造り付け家具でキッチンを造ることもできます。 | ||||||
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最後に、家具の大切な要素である「つまみ(取手)」の一部をご紹介しましょう。 | ||||||
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こうして見ると、造り付け家具は機能性を持ったインテリアアイテムとして、とても魅力的なことがおわかりになると思います。皆さんもご自身のためのたったひとつの家具を造ってみてはいかがでしょうか。 | ||||||
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