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おすすめインテリア:interiorインテリア通信 「照明の効果」
スタッフ  インテリアコーディネーター カナ

今回は照明の効果について取り上げたいと思います。
光の当て方によって、その空間の雰囲気が変わります。

写真1

最近は照明の配灯の仕方によって、お部屋の雰囲気が変わることが認識されるようになってきました。1室1灯では出せないことが、多灯の照明を使用することによって、お部屋を演出できます。

また、その光の当て方まで意識するといろいろな雰囲気を作ることができます。写真@〜Bはあるオフィスを撮影した写真ですが、照明の光の当て方がそれぞれ異なります。写真@はスポットライト3灯を壁に向けて照射し、天井に向けて蛍光灯の光を当てています。写真Aはそれにさらにアッパーライトのスタンドを加えています。写真Bは棚の上にアッパーライトを設置しています。天井に照明を配置して部屋全体を明るくしなくても、壁を照射したり天井を照射したりすることでも部屋全体の明るさを保つことができますし、上質な雰囲気を演出することができます。

写真1   写真2
このように光の当て方を工夫する場合、照明器具の形に主張があるものよりも、シンプルで光の出方や質にこだわった方が部屋全体としては良いこともあります。このオフィスの場合も、天井仕上げを貼らず、ダクトがむき出しの天井が高い部屋なので、「蛍光灯のスリム管をホームセンターから購入してきて、自分で工夫してダクトの上に設置した」とオーナーの方がおっしゃっていました。蛍光灯は全くその存在が感じられず、天井を照射する光だけになっているので、とても雰囲気の良い、居心地の良い空間になっています。   写真3
写真4   写真5
写真C〜Eも天井照明以外の照明で、空間を演出しています。
写真Cはホテルのロビー、写真Dはホテルの宿泊室、そして写真Eはイタリアにある中世に建てられた屋敷内です。
暗い部分と明るい部分ができることによって、落ち着き感が出ます。また、特に写真Eは、天井がアーチ状になっているので、光が柔らかく広がり、優しい雰囲気になっています。 本を読んだり、書き物をする場合は、それ専用のスタンドを用意すればいいので、1室多灯はぜひチャレンジしていただきたいことです。毎日忙しくしている方には、特におすすめです。気持ちが静まります。
  写真3
さらに、設計段階で照明まで計画することができれば、家全体を演出することができます。
写真F・Gはあるホテルの部屋の照明ですが、写真Fは間接照明、写真Gは天井からのダウンライトになっています。光の色の影響もありますが、同じ部屋でも写真Fは落ち着いた印象、写真Gは活動的な印象で雰囲気の違いがわかると思います。写真Fの時は写真Cにあるようなテーブルスタンドも併用するとさらに感じが変わり、照明だけでひとつの部屋をシーンに合わせて使い分けることができます。
写真7   写真8
ここまで見てくると、照明の持つ可能性が多々あることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
最後に、写真Hは照明によって建物の凹凸感を際立たせた写真です。イタリアシエナの建物ですが、窓廻りの立体感のある装飾ブロックが特徴的な建物です。こういった、外壁に凹凸感の強い建物の場合は下や横から照明を当てることにより、建物の陰影が浮き出て、建物の魅力を一層高める効果があります。それも光の持つ可能性のひとつではないでしょうか。
 
写真9
line
今回の「照明の効果」はいかかでしたか?
照明は器具自体の形を選ぶことも大切ですが、光の出方や当て方、質などにも注目すると、より良い空間を作ることができます。まずはレストランや商業施設で、気になる照明や気に入った空間がありましたら、どのような照明を使い、どのように光を当てているのかなど意識して見てみて、家のインテリアに応用していただければと思います。
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