住宅情報誌を見ていると奥様の希望のナチュラルなイメージの部屋に、ご主人がこだわったハードな
レザー・ソファーが置かれているのを見かけたことがありますが、お部屋全体の統一感がくずれてしまっているように思いました。
こんな事がないように、お部屋全体のイメージを統一し、すっきりとまとまった空間作りについてお話しします。

インテリアはモダン、ナチュラル、エレガント、トラディショナル、アーバン、スカンジナビアモダンなど、たくさんのイメージがあります。
まず今回は初歩編として、ナチュラルとモダンな家具を中心に、それぞれのイメージ確認からすすめていきます。

【写真２・３】はアングル違いのダイニングとリビングの写真です。
この２つの写真はナチュラルモダンのイメージですので、上のナチュラルなイメージよりも少しモダンな要素がプラスされます。また、 ダイニング奥のキッチン扉をホワイトにし、モダンさを強調しています。
ダイニングテーブルやソファーの脚は、両方が金属製なので、ナチュラルなイメージに少しモダンな要素が加わります。 ラグもソファーと同系色ではなくグリーンを選ぶ事で、先程のナチュラルイメージとの違いがよくわかるようになります。

3つの写真でナチュラル、ナチュラルモダン、モダンのイメージを説明してきました。
インテリア雑誌などを見ると高度なテクニックを紹介している場合が多く、すぐに取り入れることができそうにない場合もありますが、今回ご紹介した家具や小物のイメージを統一するテクニックなら、気軽に実践いただける内容だと思います。

イメージを統一するとどうしてもおこりがちなのは【写真１】でもご紹介しましたが、少し整いすぎた空間になるということです。そのような場合は【写真５・６】のような一人掛け用のソファーを置くことをおすすめします。
一人掛け用は色々な遊びごころのあるデザインのものがたくさん出ているので、お部屋のアクセントとして使えます。きっとご主人こだわりの１脚も見つかると思います。

部屋の中には小さいけれど生活に必要なものがたくさんあります。どうしても雑然としたイメージになりがちですが、なるべく統一感をだすことによりスッキリとまとめる事ができます。

【写真７】キッチンの扉とダイニングテーブルを同じカラーで統一し、相性のいいオフホワイトの照明器具やテーブルランナーを使っています。
また【写真８】を見ていただくとリビングの額縁やソファーの脚にダイニングテーブルと同じカラーを使っていることがわかります。
このようにスペースが少し離れたところでも何かの共通点となる要素があると一つの空間としてまとまりがでることがわかります。