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おすすめインテリア:interiorインテリア通信「和の建具A」
スタッフ  インテリアコーディネーター カナ

引き続き和の建具を取り上げます。
今回は襖(ふすま)について紹介して行きます。

イメージ写真
■襖

襖は、障子と違い部屋と部屋の間の建具や
物入の建具として使用されて来ました。
本来、襖は下地に木で格子を組み、その上に
何重にも下地の紙を貼って造ります【写真1】。
その上に仕上げである唐紙(からかみ)を貼り
ます。
こういった造りなので、通気性もあってエコな
アイテムともいえます。

  写真1
【写真1】

最近は和室が減ってしまったので、襖を使用することも減りました。
襖は基本的な形状はいたってシンプルなものですが、そこにいろいろな「粋(いき)」が凝縮されてい
ます。
椽(ふち)の素材や色・引手・唐紙の柄によって、様々な雰囲気を出したり、工夫次第で唐紙を生かし
デザインを現代的にアレンジする事で思わぬ効果を引き出す事が出来ます。

写真2 【写真2】はよく見かける和室と洋室の間仕切りの例です。
戸襖なので本来の襖とは違いますが、洋室側は洋室建具の面材と揃える場合が多いのですが、この場合は両面とも襖紙の仕様として、洋室から見ても違和感がないように椽を垂直方向だけにして、なるべく細くしています。
写真3
【写真2】 【写真3】
引手は和室側と洋室側で変えて、和室側は木製引手、洋室側はシルバーに塗装したもの【写真3】を使用して部屋の雰囲気に馴染むようにしています。
【写真4】は「山桐」という伝統柄の「江戸からかみ」を貼った襖で、この事例は椽なしの襖(太鼓貼り襖)です。茶室によく使用されますが、こうして見ると洋室にあってもモダンで美しいのではないでしょうか?
【写真5】はちょっとした物入の片開き襖に使用した例で、この場合も椽なしです。
写真4 写真5
【写真4】 【写真5】
伝統的な「江戸からかみ」をご紹介します。
上で書いたように、日本の伝統柄には驚く程モダンなものがあります。
【写真6〜8】は文様の一例です、全て手作りなので、ベースになる和紙の色や文様の摺り色など無数の組み合わせが可能です。
手漉き(てすき)和紙は柔らかい表情を持ち、そこに木版で摺られる文様を合わせるとなんともいえない風合いになります。
 
写真6 写真7 写真8
流水市松
りゅうすいいちまつ
【写真6】
玉萩
たまはぎ
【写真7】
光琳波
こうりんなみ
【写真8】
【写真9】はブルーのグラデーションに染めた和紙の上に文様を摺ったもの、【写真10】は雲母(きら)摺りのため光の加減によって柄が浮き出ます。
雲母は光を反射するので、部屋が明るく感じるそうです。
写真9 写真10
「百花」ぼかし上げ
ひゃっか
【写真9】
「光琳蔦」
こうりんつた
【写真10】
写真11 【写真11】は上でご紹介した
椽なし襖と同じ文様で下の
和紙の色・摺り色を変えた
ものです。
【写真11】
【写真1、4、6〜11】撮影協力:株式会社 東京松屋
line
 

前回と今回で和の建具を紹介しました。
襖も見直してみると使い方によっては様々なアレンジが出来るので、新しい空間やおしゃれな空間を
作る事が可能だと思います。

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