1)凹凸をつける | ||||||
コストを抑える一番良い方法は上に書いたように平面が四角や長方形なのですが、さすがにこのままでは人とは違う、こだわりのある外観は出来にくいものです。 ただ、最近はガルバリウム鋼板など、使う素材の質感や組み合わせるサッシなどで魅せる手法もあるので、一概には言えないのですが・・・。 玄関部分をちょっとへっこませる、平面形を凸形にする、L字形にする、これだけで外観の変化が大分出てきます。 【写真 1】は、単純なL字型と玄関のへっこみを併用し(別アングル:【写真 5】)、 【写真 2】は、凸形と玄関のへっこみを併用しています。 【写真 4】は、平面形をH形にしています(別アングル:【写真 6】) 。 また、この程度の形ならば間取りもそう無理せずに配置出来るものです。
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2)屋根の架け方を一工夫する | |
屋根も単純に切妻や寄棟にすると、街中でもよく見かけるオーソドックスな外観デザインになります。 切妻屋根にするにしても一部分を大屋根にすると、大分表情が違ってきます。※ またシンメトリーにするのではなく微妙にずらして屋根を架ける事で面白みのある外観にすることが出来ます。 (※この場合、一部2階の部屋を犠牲にすることになるので、平面計画にはご注意ください。) 上でご紹介した写真を例に見てみましょう。 以前、TV番組で人間国宝の方がおっしゃっていた印象深い言葉があります。 |
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3)素材や色を吟味する | ||
最近は一昔前と違って、非常に質感のあるサイディングが多数登場して来ています。 木調や塗り壁調、またある程度の厚みのあるものが主流になりつつあるので、素材の凹凸感が表現出来たりもしています。 【写真 4】は、上部に木調サイディングを使用し、下は塗り壁を使い作ってみました。 また色を決める際、注意しなければならない点があります。外壁材を選ぶ時には、大概小さなサンプルしか見ることが出来ません。 大きな面になると面積効果で薄い色に見えてしまうので、サンプルを見たときよりも少し濃い目かなと思うくらいの方が、だいたいイメージに近くなることを頭に入れておいて下さい。 |
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4)ちょっとだけお化粧をする | ||||||
女性がお化粧をする場合も目元にメリハリをつけたり、アクセサリーでちょっとかわいく、キレイに演出したりすると思いますが、建物の外観デザインも同じでアイシャドーをするように窓に庇をつけて少し陰影をつけたり、和風にしたければ化粧格子をつけてみたり、言わばちょっとお化粧をしています。 【写真 3】の家は、和風のイメージを出すために化粧格子を使っています。(別アングル:【写真 7】) 【写真 8】の家は、窓部分の陰影を出すために庇をつけています。 あまりゴテゴテと色々なものをつけてしまうとお上品でなくなってしまうところなど、お化粧と一緒かもしれませんね |
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外観デザインのしかた、少しは参考になりましたでしょうか? もっと、書きたいことはいっぱいありますが、今回はこの辺で。 また、回を改めてこの続きを書かせていただきますのでご期待下さい。 ※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。 ※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。 |
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