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おうちを考える:think about home長く暮らせる素敵な「外観デザイン」 研究所スタッフ:一級建築士・ケイ住宅を計画する場合「まずは間取りから」、と考えるという方が多いのではないでしょうか?何よりも「間取り作り=設計」と考えている方も大勢いらっしゃって、その場合は「できちゃった外観」になる事が多く、外観は間取りを作ったあとの結果にしかなりません。これでは、良い外観デザインは出来ません。長く住むあなたの家であり、また住宅は一種の社会資産でもあります。飽きの来ない自分好みの家、町並みに調和する住宅の外観であってほしいものですね。
プロは外観から考える?
普通、プロの設計士さんは外観から考えると言っても過言ではありません。
お客様の要望を聞いたり、町並みに合うように、例えば角地に建つ場合などはランドマークになるようにだいたいこんなスタイルのこんなデザインにまとめあげようと考ます。そしてその頭の中に描いた「まだ固まらないけれど、かなりしっかりとした外観イメージ」になるべく合うような間取りを作って行きます。

当然、敷地や各種法規、日照、隣の建物との関係なども考えながら・・・
と言ってもこの辺が言葉では表現しにくいのですが、実は外観を考えているその時にはだいたい間取りも敷地も法規も頭の中にあり、実はみんないっぺんに考えているのですが・・・。

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価格を抑えて格好の良い外観をつくるには?

最近は若い方が一戸建てをお建てになる場合が多いので、「なるべく予算を抑えて」という事もひとつの条件になって来ています。
そういった場合、下屋をつくったりルーフバスコニーを作るとどうしてもコストがかさむので、総2階にして極力コストを抑えるようにします。

参考までに記載させていただきましたが、下にある私が手がけたこれらの住宅も実はすべて総2階です。でも、凸凹させたり屋根の架け方を考えて、なるべくコストをかけず尚且つ格好の良い外観に見えるように工夫をしたつもりですが、皆さんご覧になっていかがでしょうか?

【写真1】 大屋根とタイル調サイディングが印象的な洋風の家 【写真2】 ハーフティンバーとレンガ調サイディングで演出した洋風の家
【写真1】
大屋根とタイル調サイディングが印象的な家
【写真2】
ハーフティンバーとレンガ調サイディングで演出した洋風の家
【写真3】 モダン和風の外観の家 【写真4】 シンプルモダンに自然素材風のサイディングを使用した家
【写真3】
モダン和風の外観の家
【写真4】
シンプルモダンに自然素材風のサイディングを使用した家

ここでなるべくコストを抑えながらカッコいい外観を作るヒミツをちょっぴりご披露してしまいますね。
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1)凹凸をつける
コストを抑える一番良い方法は上に書いたように平面が四角や長方形なのですが、さすがにこのままでは人とは違う、こだわりのある外観は出来にくいものです。
ただ、最近はガルバリウム鋼板など、使う素材の質感や組み合わせるサッシなどで魅せる手法もあるので、一概には言えないのですが・・・。
玄関部分をちょっとへっこませる、平面形を凸形にする、L字形にする、これだけで外観の変化が大分出てきます。

【写真 1】は、単純なL字型と玄関のへっこみを併用し(別アングル:【写真 5】)、
【写真 2】は、凸形と玄関のへっこみを併用しています。
【写真 4】は、平面形をH形にしています(別アングル:【写真 6】) 。

また、この程度の形ならば間取りもそう無理せずに配置出来るものです。

エスプリフィット正面 粋美アングル違い.jpg
【写真5】
L字型の平面と玄関のへっこみを併用
  【写真6】
平面形をH形
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2)屋根の架け方を一工夫する
屋根も単純に切妻や寄棟にすると、街中でもよく見かけるオーソドックスな外観デザインになります。

切妻 寄棟 大屋根 屋根の種類

切妻屋根にするにしても一部分を大屋根にすると、大分表情が違ってきます。
またシンメトリーにするのではなく微妙にずらして屋根を架ける事で面白みのある外観にすることが出来ます。
(※この場合、一部2階の部屋を犠牲にすることになるので、平面計画にはご注意ください。)

上でご紹介した写真を例に見てみましょう。
【写真 1】 が東側の屋根を大屋根にした例。
【写真 3】 が大屋根と少しずらした切妻屋根の架け方をしています。
【写真 4】 のように、片流れ屋根を併用する事で最近流行のデザイナーズハウス的な外観を作ることも出来ます。

以前、TV番組で人間国宝の方がおっしゃっていた印象深い言葉があります。
「整いすぎているのはいけない、どこかにわざとバランスを崩した部分を作っておく、そうすると面白みのある形ができる」
外観デザインを考える時はそんな事を思い出しながら、仕事をしています。

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3)素材や色を吟味する
最近は一昔前と違って、非常に質感のあるサイディングが多数登場して来ています。
木調や塗り壁調、またある程度の厚みのあるものが主流になりつつあるので、素材の凹凸感が表現出来たりもしています。
【写真 4】は、上部に木調サイディングを使用し、下は塗り壁を使い作ってみました。
また色を決める際、注意しなければならない点があります。外壁材を選ぶ時には、大概小さなサンプルしか見ることが出来ません。
大きな面になると面積効果で薄い色に見えてしまうので、サンプルを見たときよりも少し濃い目かなと思うくらいの方が、だいたいイメージに近くなることを頭に入れておいて下さい。
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4)ちょっとだけお化粧をする
女性がお化粧をする場合も目元にメリハリをつけたり、アクセサリーでちょっとかわいく、キレイに演出したりすると思いますが、建物の外観デザインも同じでアイシャドーをするように窓に庇をつけて少し陰影をつけたり、和風にしたければ化粧格子をつけてみたり、言わばちょっとお化粧をしています。

【写真 3】の家は、和風のイメージを出すために化粧格子を使っています。(別アングル:【写真 7】)
【写真 8】の家は、窓部分の陰影を出すために庇をつけています。

あまりゴテゴテと色々なものをつけてしまうとお上品でなくなってしまうところなど、お化粧と一緒かもしれませんね
【写真 7】化粧格子 【写真 8】	窓部分の庇
【写真 7】
化粧格子
  【写真 8】
窓部分の庇
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外観デザインのしかた、少しは参考になりましたでしょうか?
もっと、書きたいことはいっぱいありますが、今回はこの辺で。
また、回を改めてこの続きを書かせていただきますのでご期待下さい。

※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

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