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今回は少し趣向を変えて、モザイクを
ご紹介します。
モザイクは大理石や色ガラスの小さな
切片を壁などに埋込み、模様や絵を
表す装飾美術の手法です。
古代から用いられてきた手法で、日本
ではあまりなじみがありませんが、古代
ローマの遺跡やイスラム教のモスク、
キリスト教会の装飾に多く見られます。
イメージ写真
ローマ/コロッセオの中に展示されていたモザイク
(剣闘士と猛獣の戦いの絵柄)

以前、イタリアを訪問した際に取材したモザイクを紹介します。
「モザイクの首都」とも呼ばれているラヴェンナに立ち寄りましたが、ラヴェンナには初期の教会建築
(5〜6世紀に建てられた教会)が多く残り、世界遺産にも登録されています。
外観は素朴ですが、その内部は素晴らしいモザイクで装飾されています。

【写真1】はビザンチン様式で建てられたサン・ヴィターレ教会(548年建立)です。
外観はとても素朴ですが、一歩中に入ると壁【写真2】と床【写真3・4】に素晴らしいモザイクが施されていて圧倒されます。

写真1
【写真1】
写真2
【写真2】
写真3 写真4
【写真3】 【写真4】
【写真5】はガッラ・プラーチディアの廟(5世紀中に建立)で、西ローマ帝国ホノリウス帝の妹が作った小さな建物です。
この建物も外観からは想像もできないモザイクが内部に施されています【写真6】。
一片一片が人の手によって埋込まれており、その素材の持つ良さがミックスされてなんとも言えない良さがあります。
写真5 写真6
【写真5】 【写真6】
ラヴェンナでは、今でも街に多くのモザイク工房があり、街をあげてのモザイク祭りもあるそうです。

ある工房におじゃましました。
工房ではアーティストによる現代的なモザイクが
作られていましたが、制作するにあたって大切な
ことは、一片一片の材料の形よりも全体の流れ
の美しさだとおっしゃっていました。
【写真7】は説明していただいたアーティスト(日本
から修行に行き、工房のスタッフとして活躍されて
います)が製作中の作品ですが、石の貼り方に
流れがあるのがよくわかります。

  写真7
【写真7】

アーティスト達は傍らの台上の刃に石を置き、上から金槌でたたいてモザイクの一片
を作ります【写真8】。
それらの材料を一片一片埋込んでいくという気の遠くなるような作業を繰り返していきます。
素材となる材料は大理石、川石、色ガラス
など(色ガラスはヴェネツィアからの取り寄せ品)で、昔のモザイクを修復する場合には、
当時使われていた材料が今では手に入らず、何で代用するか頭を悩ませる事が多いそうです。

  写真8
【写真8】
床のモザイクは足で踏むところなので、表面を平滑にし、壁のモザイクは表面にわざと凹凸を残し、
光の屈折を楽しむそうです。
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今回は、モザイクのほんのさわりをご紹介しました。
モザイクもインテリア装飾のひとつで、とてもすばらしいものですし、上に紹介したように素朴な外観と内部の素晴らしい装飾の対比は面白いもので、現代建築にも取り入れたいものです。
住宅には大きな作品は無理かもしれませんが、小さなスペース用や、アートとしてとりいれるのであれば、可能かもしれません。
右の写真は本文で紹介した工房の入口にある現代アートのようなモザイクです。
(参考までに・・・工房HP:www.kokomosaico.com

 
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