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「ながら家事」でミセスの負担を軽くする
前回まで3回に渡って「風と光のデザイン」のおうちの間取りについてご紹介してまいりました。

今回は、゛ながら家事゛でミセスの負担を軽くするポイントをご紹介します。
毎日の家事の負担を軽くするヒントが見つかるかもしれませんよ!

イメージ写真
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前回、家事の負担感に関するアンケートをさせていただきましたが、全国のみなさんからお寄せいただいた回答を集計すると、「日常の家事を負担に感じるミセス」は なんと全体の67%にのぼりました。 多くのミセスの方が家事で苦労されている姿がこの数値からもわかります。

ミセスの毎日の家事は同じ事の繰り返しで、これで終わりといった到達点がありません。

また、誰かの評価を期待するものではなく、報酬を求めるわけではなく、家族の健康やしあわせを願いながら日々努力をするというものです。 新婚当初は毎日が新鮮で楽しく、特に負担に感じなかった家事が、5年10年と生活を続けていると段々とそうではなくなってくる・・・といった事を言われる方もいらっしゃいます。

 

家事を負担に感じる理由として、アンケートの自由回答には次のような項目が挙げられていましたのでご紹介します。

  • ・誰かにほめらることがない(大変さをわかってくれない、協力してくれない)
  • ・家事の量が多い
  • ・家事動線が悪い
  • ・毎日同じことの繰り返し
  • ・仕事・子育てとの両立が難しい
…同感と思われるミセスの方、多いのではないでしょうか?
写真1

さて、そんなミセスの方達の負担が少しでも減るように、また少しでも快適に毎日を過ごせるように「おうち*くらぶ」のメンバーが知恵を絞って考えたのが゛ながら家事゛に注目した間取りです。

 

■キッチンを中心に゛ながら家事゛がしやすい住まいを考える

さて、この゛ながら家事゛を無理なくこなせる間取りを考える時に大切なのがキッチンの位置です。
ミセスの仕事を考えると、@「食事の支度〜配膳〜後片付け」、A「洗濯〜洗濯物干し〜取り込み〜畳んで仕舞う」、B「子どもの面倒を見る」、C「掃除」といった家事が中心で中には同時にこなさなければならない家事も多々あります。

特にお子さんが小さい時にはABの頻度や重要度は高くなります。
そのためにキッチンを念頭に置いて間取りを考えるのが効率的に家事をこなす第一歩という事になります。

 
キッチン配置のポイントは、  
  • ・家事を快適に効率よく行なえることを第一に考え位置を決める
  • ・動線の短縮を考えて、洗濯の場所・玄関・勝手口・家事コーナー(アイロン・家事・裁縫・趣味などを行う場所)等と連絡の良い位置にする
  • ・食事のサービス、配膳、後片付けがスムーズにいくことを考え、食事の場に隣接させる
  • ・小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、キッチンで料理をしながら子どもの遊んでいる様子に目が届くようにする
 
キッチンを中心にダイニングとの動線、洗濯〜物干し動線などをきちんと考えて計画しておくとミセスの負担が少ない間取りを作ることが出来ます。
また、ミセスが1人だけキッチンに入り込んでお子さんや旦那様は何をしているのかわからなくならないように、会話が出来たり、家族の動きを知っておく上でも、リビングとの位置関係も大切です。

自然光を上手に建物の中に取り入れる事で、昼間の明るさはもちろんですが、照明を無駄に使わずエネルギー消費を削減し、地球に優しい「エコ生活」と家族の「快適性」を追求した住まい方が可能です。

 
写真1
【写真1】を見ていただくと、この住宅のキッチンに立ったミセスがダイニング、リビングを一望のもと見渡せるのがわかると思います。
オープンキッチンはおしゃれなだけでなく、実用的にも優れていると言えます。
さて、次に注目したいのが動線です。
今回の家事に関するアンケートの中で「動線」に関する質問をさせていただきましたが、家事を効率的に行う上で、ミセスの方たちが゛重要゛だと感じる動線の第1位 は「キッチン〜洗面所」でした【図1】。

また、家事動線上「不便と感じることがある」ミセスは、51% と全体の半数を占めています。
不便と感じる理由として、家事動線が長い、通路が狭い、通路が確保されていない、通路のドアの配置が悪い・開閉が煩わしい、収納の場所・配置が悪い、などが挙げられていました。

  Q:家事をラクにするための間取りへの配慮で、“家事動線”上、最も重要だと思うのは次のうちどれですか?
写真2
 
【図2】はこの住宅の間取りですが、ミセスの動きを考えてキッチンとダイニングはもちろん、洗面所・階段の位置・リビングとの関係などを人の動きをよく考えて計画しています。
家の中でのミセスの一連の動きを考え、キッチンを中心にした短い動線を作る事で、「キッチンでお料理をしながら洗面所でお洗濯」「キッチンに居ながら子どもの宿題をちょっと見てあげる」「キッチンで後片付けしながらリビングの旦那様とおしゃべりをする」等、゛ながら家事゛をしながらなるべく負担感を無くそうと考えたものです。
などの動線を見ていただくと、キッチンを中心に動くミセス一日の動きの一部が見えると思います。
 
写真1
 
図3   【写真2】はダイニング側から見たキッチンとキッチンの裏面にある洗面所への動線がわかる写真です。
 
さらに洗面所から階段・2階バルコニーへ移動して洗濯物干し、お買い物から戻って来た時の動きなど、家事を行なう上で必要な動線を間取り上でなぞってみると自分を含めた家族の動きがわかってきます。
住宅を計画する時には、どうしてもインテリアや設備の仕様などに気持ちが行きがちですが、動線をきちんと考えて間取りを計画する事は、毎日の家事を効率的にスムーズにするためにもとても重要なことです。

■女性の書斎も゛ながら家事゛発想

さて、最後に『女性の書斎』について触れておきます。
「おうち*くらぶ」ではキッチンを考える際には必須のアイテムとしてご紹介済みですが、この『女性の書斎』も゛ながら家事゛を行なう上で大切な要素です。

キッチン近くに配置しておく事で・・・【写真2】の左端に写っているのでキッチンとの関係が良くわかると思います)・・・短い移動距離で料理をしながらネットでレシピを確認したり、メールの交換などができます【写真3】。

『女性の書斎』のカウンターは長めにしておくと、お子さん用のチェアを並べて置く事ができ、やはり料理や後片付けをしながら、お子さんのお絵描き、宿題や勉強の面倒を見る事ができます【写真4】。
  図3
図3
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今回は゛ながら家事゛の出来る間取りについてご紹介しましたがいかがでしたか?

住宅を計画するときには、動線の事はお留守になりがちですが、住んでからの使い勝手や快適な生活のためには大変大切なことです。

みなさんの住宅計画のご参考になれば幸いです。

 

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