住まいの情報サイト「おうち*くらぶ」
HOMEおうちを考えるおすすめインテリア花のある生活みなさんの声プレゼント&アンケートスタッフルーム
おうちを考える:think about home
妻のこだわり、夫のこだわり 研究所スタッフ:一級建築士・ケイ
住宅の間取りや設備、デザインの打合せをしていて夫婦の意見が噛み合わず、その場でケンカになり、奥様が泣きだしてしまったりするお客様が現実いらっしゃいます。
ご自宅でキチンと打ち合わせが出来ていなかったり、そもそも家に対する考え方が異なっているためこんな事態になってしまうのだと思います・・・。
今回のおうちを考えるでは、妻と夫の家に対するこだわりについて考えます。
イメージ

住宅の商品やモデルハウスを計画するにあたってマーケティング会社に協力していただいて「グループヒアリング」というものを行なう事があります。

モニターの方に集まっていただいて、いくつかの少人数のグループを作り、発売しようとしている新商品やこれから建てるモデルハウスの完成予想図や図面をお見せして、生のご意見をいただき開発や設計に生かそうというものです。

この時、特長的なのが女性モニターと男性モニターの反応の違いです。
女性のモニターのグループでは初対面にもかかわらず、ものの30分でメンバーが打ち溶け合って話が盛上がり、我々の質問に対する回答に留まらず、住宅に対する思いや日常感じている疑問点などが機関銃のように飛び出して来ます。

それに対して、男性モニターのグループの場合、お見せした資料に対して「・・・いいと思う」「・・・ピンと来ない」といった単発の回答が主でご自分の意見はサッパリで、盛り上がりに欠けたものになりがちです。
男性はそれだけ住宅への思い入れも少ないのかもしれません。

■妻のこだわり

おうち*くらぶにお寄せいただいた「声」からも、理想のおうちについて考えられているミセス像が浮かび上がってきます。

住宅を新築しようと考えているミセスは間取りはもちろんですがインテリア、設備機器、ガーデニング、家相・・・と、その関心が多岐に渡っていることが伺えます。
おうち*くらぶで取り上げて欲しいテーマについていただいた、いくつかの「声」を紹介します。

  • 家を建てる際には建物の中や外観ばかりを考えがちですが、庭と一体にしたものを家として考えることを、ついつい忘れがちです。敷地全てを家として考えるテーマを取り上げていただけたらと思います。(長崎県・1971年生まれ)
  • 二世帯住居の世代交代を視野に入れた建築(千葉県・1967年生まれ)
  • 主人は自転車やつり道具の手入れができるガレージが欲しいなんて言ってます。わたしはガーデニングを皆で楽しめる中庭か広いバルコニーが欲しいですね。(神奈川県・1968年生まれ)
  • 菜園や花づくり(育て)について、従来の一過性のガーデニングとは一線を画すロハスな企画もお待ちしています。(福島県・1961年生まれ)
  • 広いベランダのある家 星空の見える家 子供達が独立したら3階の4つの部屋をぶち抜いて広〜くしたい!(願望)(埼玉県・1964年生まれ)
  • テーマとして1つ。家を建てるとき、方位などは見てもらいませんでした。必要ないようにも感じるのですが、本当のところどうなのでしょう?(千葉県・1969年生まれ)

家族のことを一番に考えながらも、自分のこだわりを叶えたいというミセスの気持ちがあらわれていますね。それではまず、ミセスのこだわりから見ていきましょう!

Pagetop
○インテリア
写真2

インテリアデザインやコーディネートは女性のこだわり度が最も高い分野のひとつで、女性誌でも取り上げられる頻度が高くなっています。

インテリアコーディネートはプロに依頼して進めるのが理想ですが、今時の住宅購入の中心である特に若い世帯ではそこまで予算が割けないなど、いろいろな事情があると思います。そんな時でも「おうち*くらぶ」をはじめとして色々なサイトや雑誌などを参考にしながら、トータルでバランス良く決めたいものです。

「おすすめインテリア」では、北欧デザインなど様々なスタイルをご紹介してきましたが、インテリアも人それぞれ好みがあるものです。自分と家族が居心地のよいインテリアにすることも大事ですし、お友達などが訪ねて来た時にさりげなくセンスがある事をアピール出来るとちょっとうれしくなりますね!

 
○水周り
写真2

水周り、特にその中でもキッチンはミセスの思い入れのある場所ですが、既に何回かこのコーナーでも取り上げていますので、今回は洗面・トイレについて簡単に触れてみます。

洗面・トイレはママ友や女性のお客様が見えた時に厳しくチェックされます。 リビングダイニングよりもむしろ普段は見えないトイレ・洗面の方がその人のセンスやキレイ度を判断されてしまいます。

「身だしなみのセンスは今ひとつだと思っていたけど・・・意外とセンスがあって見直した」と株を上げる場合と反対に「リビングダイニングはキレイにしているのに見えないところは手を抜くのね・・・」と判断されたりするので要注意ですよ!

○家族のコミュニケーション

常に家族の健康を考えたり、子どもの教育を心配するミセスの関心が高いのが家族のコミュニケーションの取り方です。
間取り、動線などによって使い勝手や快適さが大きく左右されますし、コミュニケーションの取れ具合が大きく変わります。
吹き抜けを作ったり、リビング階段にしたりしながら、家族同士が自然とコミュニケーションを取ることが出来る工夫が必要です。
子供の成長を見守るおうち」「子供とのコミュニケーションを考える」「おうちの中心は奥様」など参照してみて下さい。

○住宅の構造性能面は・・・・

住宅を建てようと考えているミセスのみなさんは住宅の事について雑誌やネット等で非常によく勉強されていますが、逆に建物の構造や性能面は苦手という方もいらっしゃいます。
そこで、旦那様の出番です。
こういった面での確認や他社との比較には旦那様の協力を仰いで少しばかり「花」を持たせてあげても良いかなと思います。

Pagetop
■夫のこだわり・・・

さて、「夫のこだわり」と見出しをつけたものの、家で過ごす時間が少ない男性諸氏は上述のように住宅そのものに感心が少ない方も多く、「書斎があればいい」「自動扉付きのカ−ポートがあればいい」「シアターリビングにしたい」といったあまり生活観のない、「こだわり」というより多少の願望を語る方が多いような・・・そんな感じがします。

最近の若い旦那様方は、オジサマ方に比べ、こだわりや自分のスタイルを持っている方も増えて明確に意見を述べる方も多くなって来ましたが・・・・

使われない書斎にしないために

写真2

さて、旦那様サイドの要望の定番のひとつ「書斎」ですが・・・寝室に付属させて計画する1坪程度のスペースは半年も経つと物置と化してしまう事もしばしばです。
どんな目的で寝室に設けるのか、寝室と書斎をどんなつながりにするのか、などをキチンと計画しないと使われなくなってしまいがちです。

そんな事にならないためにも、ひと工夫した書斎を計画してみてはいかがでしょうか?例えば、左写真の書斎は、リビングの上の2階回廊部分に設けた隠れ家的なスペースです。
リビングやダイニングと繋がった空間にありながらも、個を楽しむ空間となりそうですし、何よりも男の方々はこういった空間が好きですよね。
上手に旦那様を誘導して活用出来る場所を造りましよう!

 
Pagetop
■要望は事前にキチンと調整しておきましょう
写真2

奥様同席の元、旦那様主体で間取りや設備などを決めて行って、順調に計画が進んでいるものと思っていたら奥様の意見が全く反映されていないで、そういった打合せの仕方に奥様が不満を募らせて怒りが爆発してしまった・・・という事例もありました。

そんな事にならないように・・・住宅メーカーの営業マンや設計士さんと打合せをする前に夫婦それぞれで住宅に求める優先度を確認するチェックシートを作って、お互いが何を優先させようとしているのか確認しておくことをお薦めします。
最初は話し合いをせず、チェックしていって一向にかまいません。

打合せの時に人様の前でいがみあったりする事を防ぐ意味でも、チェックした内容にもとづいて要望についてよく話し合っておきましょう。
夫婦で優先する部分が異なるので、ふたを開けてみると全く違ったことを考えていて驚いたりするものです。

「おうち*スクール」でも触れていますが、大学ノートなどに建てたい住宅の全体のイメージをまとめてみる事をお薦めします。
ビジュアルでお互いの要望の確認をする事もでき、設計士さんなどとの打合せも何もない場合に比べスムーズに進むのではないでしょうか?

 
Pagetop
写真2

家の中で夫婦の役割が違うように、家を計画するときにもそれぞれ役割が違うものです。まずはお互い何を考えているのかしっかりチェック。その上で、それぞれの得意分野を活かして計画をすすめ、楽しい住まい作りに取り組んで下さい。

※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

このサイトを友達に教える
HOME 「おうち*くらぶ」とは ご利用条件 ご意見メール 個人情報について サイトマップ
詳しくはこちらをクリック!
フィアスホームトップページ  
 
おうちを考える:快適生活のために
地震に備える
子供とのコミュニケーションを考える その2