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「飾る」「見せる」「楽しむ」工夫 研究所スタッフ:一級建築士・ケイ
若い女性のあいだで「かんざし」が流行り始めたとか。東京の原宿、下北沢にその名も「かんざし屋」という専門店がオープンしたそうですが、私はまだ行っていないので時間を見つけて覗いてみたいと思っています。HPを見ると「かんざしの着け方」というコーナーもあるので興味のある方は訪問してみてはいかがでしょうか。以前ご紹介しましたが今ヨーロッパでは「ZENスタイル」と称し、和テイストのインテリアスタイルや小物などに人気が集まっています。そんな流れが形を変えて日本に入って来ているのか、「癒し」「なごみ」を求める気分と和の要素がマッチしているのか、いずれにせよ和テイストの品々やスタイルが私達のまわりに満ちて来ているようです。かんざしもその一つの現れかもしれませんが・・・いずれにせよ女性は装う気持ちを忘れてはいけませんね。そんな気持ちで今回は住宅のなかで「飾る」「見せる」「楽しむ」生活の工夫について考えます。
1.ニッチを作る
「玄関は家の顔」などと言われ、年配の方の中には門構えとか住宅の顔に相応しい設えなどと言われる方もいらっしゃいますが、もう少し肩の力を抜いてお客様をおもてなしする気持ちは変わらずに自分達も生活を楽しむ、そんな目線でニッチを作った例をご紹介します。
■おうちにグリーンを

普通、玄関ドアを開けると正面には玄関ホールがありますが、「図1」のプランではドアを開けた際に室内が外から丸見えにならないようにわざとホールをずらし、ドアの正面を壁にしてそこにニッチを設けています。
一面全部が壁では味気ないのですが、ニッチを作ってグリーンを置く事で訪問していただいたお客様、帰宅した家族の心に潤いをもたらす、そんな効果を狙っています。
【写真1】:イメージ写真 「図1」:イメージ図
【写真1】玄関ドア正面に設けたニッチ 「図1」
【写真2】:イメージ写真 【写真3】:イメージ写真
【写真2】ニッチの奥の壁だけ柄物のクロスを貼っています
【写真3】 横長のニッチなので、たくさん置けますが、センスよくしたいもの
 
ニッチというと縦長が多いのですが、【写真1、2、3】のニッチは意識して横に長い形にして、正面部分にはここだけ柄物のクロスを貼り、内側に照明を仕込む事で少しおしゃれ感も演出しています。
あとは何を飾るか、住む方のセンス次第ですね。
■間取りといっしょに考える

ニッチを設ける場合はどう見せるのか、どのような効果を出したいのか、建築が始まってから「ここに作りたい!」と思っても難しい場合もあるので間取りを作る時に平面図上でいっしょに考える事が大切です。
ただ、頭の中に室内空間の立体が想像出来ないとどう見えるのかわからないので、見た目よりは難しい事かもしれません。
設計士さんなどに相談しながら、自分のイメージを伝えて簡単なスケッチなどを書いてもらったり展開図を作ってもらうとわかりやすいと思います。
この時、どんなものを置きたいのか、だいたいイメージを決めておいた方が良いでしょう。
特に玄関ホールのニッチでは広いスペースがある場合を除いて、あまり大きいものを置くと圧迫感があるのでちょっとした小物やグリーンを飾るのが良いと思います。
【写真4】:イメージ写真
【写真4】 壁をオブジェのように見立てて、ニッチを設けた例
「図2」:イメージ図
「図2」
「図2」【写真4】も玄関正面にニッチを設けた例ですが、このプランでは壁自体をオブジェのように見立てて象徴的な設えとし、玄関を開けて入って来た人の目線の先にニッチに飾ったものが見えるように工夫してみました。
ちなみにこの住宅の場合は、玄関ホールの間口をこのニッチがある壁を中心に廊下・壁・階段を均等に三分割して緊張感のある構成にしています。
平面計画といっしょに計画しないとこういう空間は出来ないので、「図1」のプランに比べると難易度は高いと言えます。
【写真5】:イメージ写真
【写真5】 少し大きい鉢を飾る事を考えて作ったニッチ
【写真5、6】は廊下部分にニッチを設けた例です。
「図3」は「図1」と同じプランですが、玄関ホール・廊下が広めの一間巾なのでリビングに入る前にちょっと楽しい気持ちになるように少し大きな鉢などを置けるスペースを確保しています。季節毎に花やグリーンを大胆に取り替えて生活を楽しむことができると思います。
【写真6】:イメージ写真
【写真6】 玄関ホール・廊下に設けた大きめのニッチ
「図3」:イメージ図
「図3」
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2.リビングを飾る
リビングを計画する場合、広さは?ソファは?カーテンは?といった事が先行してしまって、「収納を作る」「見せる」「飾る」という事は案外忘れがちです。 お客様をお通しするのが最も多いリビングですから気合を入れて計画したいものですね。
【写真7〜11】でアメリカとカナダの住宅の例をご紹介します。
映画やテレビでアメリカの方が家族の写真を壁に飾っている場面を目にする事があると思いますが、日本ではちょっと気恥ずかしいという人も多いと思います。
【写真7】は分譲地の住宅でのアイデアですが、家族写真ではなく風景写真などを額装して壁にまわした台に載せて飾った例です。
簡単な事ですがおしゃれなクロスの色使いと合わせて展示効果はあると思います。
ただ、もしこういったことをされる場合は額を落としてケガをしないように、地震の事を考えて固定をするなど注意が必要です。
【写真7】:イメージ写真
【写真7】
【写真8】:イメージ写真 【写真9】:イメージ写真
【写真8】 【写真9】
【写真8】はリビングのコーナーの壁にベンチを組込んだ例です。
ベンチの下は収納、上は飾り棚とした例で、あちらの住宅では良く見られる作りです。
【写真9、10、11】はニッチを作り、そこにオブジェや額、グリーンを飾った例で
【写真10、11】では演出のため小型のダウンライトを埋め込んでいます。
こんなちょとした工夫が生活を楽しくしますね。
【写真10】:イメージ写真 【写真11】:イメージ写真
【写真10】 【写真11】
【写真12、13】は「飾る」「収納する」を両立させるために「おうち*くらぶ」のスタッフ・ミキが
フランスベッドさんと共同で企画・設計した収納です。
リビングに置くTV台は市販のものでは「飾る」ところまで意識して作られたものが少なく、またコーディネートを考えた場合カラーや素材がちぐはぐになってしまいがちでトータルでキチンとしたい場合はどうしても誂えないとなりません。
この収納家具は薄型TVを置けるのは当然のこと、グリーンを飾ったりお気に入りのCDやDVDを下部の抽斗にしまえる優れものでもあります。
【写真12】:イメージ写真 【写真13】:イメージ写真
【写真12】 【写真13】
■植物を上手に取り込む

下の写真は約60坪の住宅の玄関で大きな花器に枝物をオブジェ風に配置した例です。
玄関や階段スペースに余裕がある場合には【写真14、15】のようなステージを作っておくと後から色々飾る事が出来て便利です。
最初から何を置くか決められなくてもこのくらいの大きな玄関ホールのおうちではギャラリーとして趣味のものを展示する事もできます。 【写真15】:イメージ写真
【写真14】:イメージ写真
【写真14】 【写真15】
さて、「うちは新築ではないから」「今さら工事が出来ない」という声も聞こえてきそうですが、そんな場合もグリーンの置き方を工夫するだけで、部屋の見え方が違ってきますよ。
【写真16、17、18】はアメリカの住宅での例ですが、部屋のコーナーに家具やちょっとした小物と組み合わせて観葉植物をアレンジする事でいつもの空間に変化を出そうとしています。
あちらの方はこういったちょっとした工夫が大変上手ですね。
【写真16】:イメージ写真 【写真17】:イメージ写真 【写真18】:イメージ写真
【写真16】 【写真17】 【写真18】
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今回はいつもと少し切り口を変えて「飾る」「見せる」「楽しむ」工夫をお送りしましたがいかがでしたか? さて皆さん冒頭の写真、何だかわかりましたか? コーディネーターのミキが前回のおすすめインテリア「素材の組み合わせ」でご紹介した石のテーブルを覚えていらっしゃいますか? このテーブル、一部がへこんでいてグリーンなどが置けるようになっていていますが、そこに花びらを入れたお盆状の器を置いたものです。
こんな簡単なアイデアでも生活に潤いが出て来ると思いますがどうですか?皆さんも色々と工夫してみてはいかがでしょうか。 イメージ写真
イメージ写真
※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

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