さて、前回ご紹介した我々「おうち*くらぶ」のメンバーが企画に参画した建物について、今回はデザインの工夫についてお話しいたします。 先ずは全体の形について。 ファサードはフラットルーフと片流れ屋根を使い、使っている素材とカラーリングで「暖かみ」と「和の趣き」を表現しています。 飽きのこないシンプルな形にして街並みに溶け込みながら、使っている部材とカラーで個性を主張する、そんなデザインです【写真8】。 建物の外観は屋根の使い方でガラリと印象が変わってきますので、「長く暮らせる素敵な外観デザイン」の記事も参考にして下さい。 |
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さて、次はエクステリアパーツです。 資材メーカーさんにお願いして木調ルーバー【写真9】、木調サッシ【写真10】、木調ルーバーバルコニー【写真12】などを作っていただきました。 木調サッシはアルミに木目調のシートをラッピングしたもので、最近は印刷技術が進んでいるため少し離れて見ると木のように見えるすぐれものです。もちろん耐久性にも問題はありません。小屋部分やバルコニーのルーバーは木の「暖かみ」と「和」の雰囲気を出すための演出で木調サッシはポイント使いで白い塗壁でのアクセント効果を狙っています。 外壁全体は白い塗り壁を基調にして、黒い部分のタイルはバルコニー等に部分使いしてメリハリをつけています。 タイルはINAXさんの千陶彩という商品で、繊細な「和の趣き」やしっとりとした質感があり「暖かみ」を表現することが出来ます。 小さいサンプルではわかりにくいかもしれませんが、新築を計画されている方はショールームなどで確認して見て下さい、きっとお気に召しますよ。 |
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インテリア全体としてはメイプルのフロア、ホワイトの巾木・窓台などを使い、建具はプラム柄をメインにしながらも収納扉や玄関収納などはホワイトにして、「暖かみ」があるコーディネートの中にも緊張感の感じられる空間作りをしています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
「暖かみのあるデザイン」「和の趣きのあるデザイン」いかがでしたか? 2004年、2005年のミラノの展示会を見ても一時期のお約束であったホワイトのシンプルな貼り地から植物柄が目立つようになったり、カッシーナのショールームでの柔らかなカーブのソファを見るにつけて確実に流れは動いているなと感じます。 またこういった流れが以前はある一定のタイムラグを持って日本に入って来ていたのですが、このところはタイムリーに日本に入って来ています。 皆さんもインテリア雑誌、女性誌の特集などでこれら最新の情報を目にする事があると思いますので、常にチェックをして下さい。 ※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。 ※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。 |
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