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収納の工夫 〜機能とデザイン性を併せ持つ収納〜
住宅を計画する上で居住スペースと収納スペースの関係は切っても切れないもの。限りある敷地で最大限居心地が良い家に住みたいというのは万人の願いです。しかし現実的には収納が不足していると感じている方が多いのも現実で、物があふれてしまっては精神的にも物理的にもゆとりある生活や快適な暮らしは望めません。ただ、収納が増えれば快適な生活が出来るかというとそうとも言えないのが難しい所です。収納についてはたくさんのご意見ご要望をスタッフルームの方にいただいていて、皆様の関心の高さが伺えます。そんな収納について今回は「おうち*くらぶ」流に「機能とデザイン性を併せ持つ収納」と題して考えたいと思います。
ある建材メーカーで、住まいの中での「満足しているスペース・満足していないスペース」について調査したところ、満足度が高かったのは「リビング」「ダイニング」「書斎・自分の部屋」といった居住スペースで、反対に「収納」「キッチン」「浴室」といった機能が重視されるスペースについては不満が高いという結果が出たそうです。
グラフ:所有スペース満足度 グラフ:最も満足していないスペース
また、同じ調査で「今後こだわりたいスペースは?」という質問に対しては「キッチン」「浴室」「収納」といった機能重視のスペースが高く、次いで「リビング」「庭・ベランダ」といった共有スペースがあがっています。
「収納」については、納得していない方が多く、今度家を建てる時には何とかしたいと考えている方が大勢いらっしゃる事がわかります。
皆さんから収納についてのご質問ご要望が多いのもこんな資料からもうなずけますね。
グラフ:こだわりたいスペース
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■狭い部屋でも有効に〜ミニ・ウォークインクロゼット

楽しく居心地の良い子ども部屋を作るでご紹介した子ども室は通常は6畳で計画される事が多いのですが、実際6畳では成長する子どもの荷物の増え方に部屋の大きさが追いつかず物が溢れがちです。
理想的には8畳程度が望ましいのですが、敷地と建物の関係・他の部屋とのバランス・予算の関係から6畳になってしまうのが現実だと思います。
そんな子ども部屋でもコーナーを上手に利用し、小さいながらもウォークインクロゼットとして使う収納提案をしているのが【写真1、2、3】です。

【写真1】
【写真1】
【写真1】は収納の一部を三角形に使いウォークインクロゼット化したもので、この考え方はマンションでも取入れられているのでモデルルーム等で見た事がある方もいらっしゃると思いますが、ちょっとしたアイデアでスペースを有効活用した例です(「図1」参照)。
狭いスペースを出来るだけ広く使いつつインテリアのデザイン性も重視して空間をトータルに捉えています。
子ども部屋だけではなく他の居室にもこういった考え方は応用可能です。
「図1」:【写真1】のイメージ
「図1」:【写真1】のイメージ
※写真1をイメージ化したもので実際とは異なります。
 
【写真2】 【写真3】 【写真2、3】は同じアイデアのウォークインクロゼット例ですが、こちらは引戸を使う事でより狭いスペースを有効活用するように工夫されています。
引戸は省スペース化に有効です。
人一人が入れる決して広くはないウォークインクロゼットですが、ハンガーに掛けたままの衣類を見つけやすく収納しやすい必要最小限の作りになっていると思います。
【写真2】 【写真3】
 
【写真1】もこの例も中にキャスター付きのワゴンが入っていてスムースに物の出し入れが出来るようになっている事も見逃せません。
ただ、いくら工夫しても収納出来る面積には限りがあります。子どもの成長とともに不要になるものも多くなって来ますので、捨てる勇気も必要ですね。
【写真2、3】のイメージ
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■見せる収納
【写真4、5】は「飾る」「見せる」「楽しむ」工夫でもご紹介した「おうち*くらぶ」オリジナルのリビング収納です。
液晶TVやスタイリッシュなオーディオセットなどをリビングの雰囲気を壊す事無く置くが出来ます。リビングに使う建具の面材や造作材などとデザインやカラーリングなどを合わせてあつらえました。
設計段階からリビング空間とトータルコーディネートする事でスッキリとした空間にする事が出来ます。
【写真4】 【写真5】
【写真4】   【写真5】
【写真6、7】は背面のボード部分ですが、レールが埋込まれ棚板がセットされているのでCDやDVDといった実用的なものからお部屋を演出するグリーンやちょっとした小物の置き場としても使えます。
いわば、見せる収納です。
また、ホームパーティーの時にグラスやつまみの置き場にも活躍しそうですね。
【写真6】 【写真7】
【写真6】   【写真7】
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■水周りの収納
【写真8】は5年ほど前のアメリカの設備機器の展示会でのランドリー収納の提案です。
洗濯機と乾燥機が並んでいるのは日本の家庭と状況が異なりますが、洗剤などの収納や洗濯物を外に干す前に一時的に吊るせるハンガーパイプなどがワンセットになっていて便利そうだなと思って写真を撮りました。
日本ではハンガーパイプなどDIYショップなどで調達してこなければこうはならないし、そうなるとゴチャゴチャしてしまって嫌だなと思っていましたが、近頃設備メーカーのINAXから洗面空間としてトータルでまとめられる商品LC(エルシィ)が発売されました。
【写真9〜14】でご紹介しますが、なかなか優れものです。
【写真8】
【写真8】
「図2」 「図2」は浴室に隣接して配置され洗面所兼脱衣場として使用される一般的な1坪の洗面所の例です。
この1坪の洗面所も6畳の子ども室と同様に実際はものがあふれてしまう空間です。
洗面所には洗顔用品、洗濯用の洗剤、入浴用品、タオル、下着類といった品々が沢山ありますが、これらを洗面化粧台の限られた収納に収めようとしてもはみだしてしまう場合が多いと思います。
そこでホームセンターなどで隙間家具を調達して、そこにタオルや洗剤などを収納しているご家庭が多いのではないでしょうか?
面積的に余裕があるならば、この1坪とは別に収納スペースを取りたいものですね。
そんな洗面所の困りごとを解消すべく【写真8】のように洗濯機の上のスペースや隙間に収納棚などを計画して有効に使えるようにしたのが【写真9、10】の洗面化粧台です。
収納棚、ハンガーパイプなどがワンセットになっていてアメリカでの写真のように洗濯機スペースも有効に使えるよう工夫されています。
また、洗面化粧台中央の引き出し裏にはカゴが用意されています【写真11】。洗濯物をポンと落として収納出来るようになっていて見苦しいものが散らからず、隠す事も出来て細かな気遣いがうれしいですね。
開発担当の方にお話しをお聞きしましたが、この商品は多くの女性の意見を取り入れて製品化されたそうです。
【写真9】 【写真10】 【写真11】
【写真9】

【写真10】

【写真11】
【写真9、10、11】とは別に、ゴチャゴチャしがちなハンガーや洗剤をスッキリと収納出来るキャビネットも用意されているので【写真12、13、14】、建築前の打合せ時から上手に計画することでスッキリとした洗面空間が実現出来るのではないでしょうか。
興味のある方はINAXのHPなどを参照してみて下さい。
【写真12】 【写真13】 【写真14】
【写真12】

【写真13】

【写真14】
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「収納の工夫」いかがでしたか?
収納の工夫というと100円ショップで購入したトレーや間仕切りを上手に使っていかに効率的に物をしまうかという話になりがちですが、今回は住宅を計画する際、間取を考える段階での収納スペースの取り方や設備を選ぶ時の参考になるお話しを中心に進めさせていただきました。
【写真1、2、3】の収納は今年のミラノサローネのあるブースでの提案です。
ミラノサローネについてはインテリア通信の方で3回に渡りレポートさせていただきますので、インテリアの最新情報は是非そちらでお楽しみ下さい。
※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

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