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和モダンの住まい(その2) 研究所スタッフ:一級建築士・ケイ
前回に引き続き、今回も「和モダンの住まい」についてお話を進めていきます。自由な発想のモダンな和のインテリアは勿論ですが、デザイン性だけでなく「おうち*くらぶ」に寄せられたみなさんの声を活かした子どもとのコミュニケーションについて考えた住まいづくりについてご紹介します。
従来の日本の住宅では○LDKといった部屋数優先の考え方が一般的でした。
ところが最近、キッチン中心の住まい作りを行なう事が増えて行く中で、単に部屋数を揃えるだけではない住まいの作り方に徐々に変化しているように思えます。

間仕切りの少ないワンルームの大きなLDK空間で家族のコミュニケーションをしっかりとって楽しく賢く住まう。
考えて見ると、これは障子や襖を取り外すと大きな一つの空間になって人の集まりや祭事に活用する事が出来る古い日本家屋、個の空間と公の空間を上手に使い分けて来た住まい方に通ずるものがあるのではないでしょうか?
そんなことを考えながら今回の和モダンの住まいを計画してみました。
■「和モダンの住まい」のインテリア
日本家屋の三和土(たたき)のイメージを現代風に置き換えて、玄関脇から直接上がれる和室を作りました。
近所のお友達や知り合いの方が見えた時に、リビングやダイニングに通すほどの話ではないし、玄関で立ち話もちょっと・・・といった場合にここで腰掛けたり、ちょっと和室に上がっていただいて気軽にお話しをすることが出来ます【写真1】。
【写真1】
【写真1】
最近は30歳代の若いお施主さんが家を建てる場合が多く、和室も肩の凝らない設えの提案を望まれる場合が多くなっています。
そんな方達のためにこの和室では床の間を省略し、畳の上に「置き床」をポンと置く事であたかもそこが床の間空間であるかのような表現をしています【写真2】。
「置き床」には一輪挿しを飾るもよし、お気に入りのオブジェを置くもよし、使い方は住む人の感性次第と言えます。
天井は格天井を新しい解釈で仕上げています【写真3】。
【写真2】 【写真3】
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■子どもとのコミュニケーションを考えた住まい作り
「和モダンの住まい」ではデザイン性だけでなく、前回ご紹介したように子どもとのコミュニケーションや教育を考えた家作りをしています。
「おうち*くらぶ」のネットアンケートでも「子どもがいる時間が長い部屋は、全体の7割がリビングルーム」という結果が出ています。さらに年齢別に見ると、小学生までの間はリビングルームに居る割合が9割と高い事もわかっています。
新築を考える際、「子どものために!」と個室の充実を考えがちですが、リビングやダイニングの環境を整える事も重要です。
「起きて家に居る間はずっとリビング・ダイニングに居て、遊ぶときも親から良く見えます。子どもが小さいうちは、親の目の届かない部屋に閉じこもって欲しくありません。」(東京都、お子さんがいらっしゃるミセス)
というお母さんの声からも「子どもには子ども部屋を与えておけば良い」という単純な考えでは済まない部分があるようです。


開放的なオープンキッチンはお母さんがキッチンに立っていても部屋全体に目が行き届き、リビングやダイニングで勉強したり遊んだりするお子さんを見守り、声を掛ける事が容易に出来ます【写真4、5】。
【写真4】 【写真5】
【写真4】   【写真5】
【写真6、7】はそのようなオープンキッチンから目の届く場所でお子さんが宿題や勉強をしたり、お母さん自身もメールやインターネットが出来る「ファミリーコーナー」を設けた例です。
お子さんを無理に子ども部屋に追い立てたりせず、お母さんが家事をする姿を見せながら近くで勉強やお絵描きをしたりする事も大切ですし、お子さんからの質問に気軽に答えてあげることも大事なコミュニケーションの形です。
特別なスペースでなくてもダイニグテーブルでもリビングのソファでも良いのですが、少しでも面積的な余裕があればこんな「ファミリーコーナー」を計画して、時には親子が並んで勉強をするというのもいかがでしょうか?
お子さんとお父さんが並んで勉強しても構いません。
二人分のチェアとスペースを取っていますので、忙しい方もちょっと工夫することで親子の時間を取ることが出来ると思います。
【写真6】 【写真7】
■廻れるプラン
「和モダンの住まい」のプランの一例です。
家の中に行き止まりを作らず、ぐるりと廻れるプランにしたもので【図1】、これは住宅展示場のモデルハウスなどでも良く見られるプランの形です。
モデルハウスではお客様の動きを止めず、営業マンが説明しやすい動線計画にしますが、動き易く効率的なので私も設計する一般の住宅でも極力採用するようにしています。

みなさんも経験があると思いますが、考えが行き詰まった時など、ちょっと歩いてみたり、環境を変える事でよいアイディアや解決策が思い浮かぶ事があります。
廻れるプランの自宅内でお子さんにもそんな経験をさせることで、また違った勉強の成果や新しい発見の機会を与えられるかもしれません。
【図1】
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最近、何人かのミセスの方と家作りについてお話しをする機会がありましたが、多くの女性にとって住宅を語る際に子供の教育や収納については大いに関心のある点ではないでしょうか?

今後も「おうち*くらぶ」の活動を通じて、深めていきたい分野と考えていますので、みなさんからもいろいろなご意見をお聞かせいただきたいと思います。
※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

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