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おうちを考える:think about home
おうちといっしょに考えるガーデニング
ガーデニングを楽しまれている方、興味のある方は大勢いらっしゃると見えて、この「おうちを考える」でも取り上げて欲しいとのご要望が沢山寄せられています。
今回はそういったご要望にお応えする形で住宅を計画する際のお庭作りについて考えたいと思います。
もともとお庭(外構計画、ガーデニング)と建物は切っても切れない関係にあって、玄関へのアプローチ、最近流行のアウトドアリビングの計画、駐車場の配置の仕方など、建物の配置やプラン作りの際にも密接に関わってきます。
お庭を早めに計画することでより良い住宅作りが出来、皆さんの理想の住宅に近付ける事が出来ると思います。
■住まいは、お庭(ガーデニング)で完成するもの

住宅とお庭の関係は「絵画と額」「顔とヘアースタイル」の関係のようなものでもあり、住まいはお庭(ガーデニング)で完成すると言っても過言ではありません。
折角念願のおうちを建てても外構は何もせずにほうりっぱなしというお宅を目にする事がありますがとても残念に思います。

建物を囲む環境をどう計画するのか、冒頭にも書いたように住宅の計画段階からイメージを作り上げていくのが理想的だと考えます。
本場のイングリッシュガーデンなどを題材にお話しをして行きたいのですが、私はイギリスには行った事がありませんので、アメリカの住宅と私が手掛けた事例などをご紹介しながら、おうちとともに計画するお庭についてお話しを進めて行きます。

写真1 写真2
【写真1】   【写真2】
【写真1、2】はロサンゼルス郊外の見られる事を意識した大きな前庭のあるお宅の例です。
花に招かれるような華やかなアプローチが印象的で、アイボリー系の外壁にイエロー・オレンジ・ブルーが良くマッチしています。ガーデニングに際して建物とのカラーコーディネートは大事なポイントのひとつですが、その辺が上手に考えられている例です。
額が絵の存在を超えて主張してはいけないのと同じようにガーデニングを考える上ではおうちの引き立て役になるように計画する事が大切です。
写真3 写真4
【写真3】   【写真4】
【写真3】は前面の歩道と一体化した広い前庭を設けた例。
建物に向かってなだらかな勾配をつける事で、住宅がりっぱに見える演出をしていますが、開放的な前庭なので威圧的な感じは全くしません。

アメリカというと豪邸、と条件反射のように考えがちですが、【写真4】の住宅のように限られた敷地に建っている地域も少なくありません。
このお宅ではバルコニー付きの大きな窓を中心にシンメトリーにフラワーボックスを設けてグリーンをあしらったり、玄関前にゆとりがないなりに控えめな低い植栽を植えて閉鎖的にならないよう配慮しています。

 
 
写真5 【写真5】の例も敷地に制限のある玄関アプローチの例です。
向かって右側が玄関になりますが、建物の壁を上手に使いながら高中低と植栽の高さを変えることで狭い空間ながら奥行き・広がり感を出そうとしています。
この事例など日本でも活用出来そうですね。
【写真5】
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■建物と一体感、繋がり感を持ったガーデニングをしてみましょう
下の例は私が4年ほど前に手掛けたお庭の例です。
敷地に余裕のある住宅だったので単に駐車スペースを四角にせずにアメリカの豪邸の車寄せのようなイメージで作ったものでちょっと贅沢な作りになっています。
左隅にはケヤキを1本植えてシンボルツリーにしています。
「図1」 「図2」
「図1」   「図2」
写真6
「図3」

「図1、2」は計画時に書いたラフスケッチで【写真6、7、8】がその完成写真です。
ほぼ計画通り完成している事がわかると思います。

住宅と庭のイメージが合うかどうか、自分が思い描くイメージ通りになっているかなど業者まかせにせずこういったスケッチなどを書いて確認しながら計画すると間違いも少ないものです。
「図1」のような平面的な計画はご自分で書いてみる事をお奨めします。
そのほうが楽しいと思いますし、完成したらイメージが違ったなどという事も少なくなります。

この住宅の場合、建物に続くデッキがひとつのポイントになっています【写真7】。
「図3」からわかるように、お庭と建物の間にワンクッションとって、デッキ部分のスペースを半戸外的な空間・アウトドアリビングとして使えるように計画しています。
【写真8】を見ていただくと、建物と一体になっていてファミリーダイニングの延長として使える空間になっている事がわかると思います。
当時はまだ、全開口サッシや3枚引きのサッシがそれほどポピュラーでなかったので、普通の一間巾の引違いサッシが入っていますが、今だったらそんな便利なサッシを使ってもっと開放的で外と中の繋がり間のある空間作りができると思います。

【写真7】 【写真8】
【写真7】   【写真8】
この住宅では全体をキチンと計画しつつ、なかでは肩の力を抜いてお花を入れたワインの箱を無造作に置いて余り整えた感じにしないそんな遊び心も取り入れています。
【写真9、10、11】
【写真9】 【写真10】 【写真11】
【写真9】   【写真10】   【写真11】
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もう一パターン、ご紹介します。
通常は私は外構計画をする際、低木ではボックスウッド・ツゲなど、高木ではシャラ・けやきなどを好んで用います。
上に挙げた植木は素直でシンプルなので大抵の建物に違和感無くあわせる事が出来ます。
下の【写真12、13】では葉の質感、色合いや高低差のあるグリーンを使ってどのくらいまとまった感じが出せるか挑戦したお庭ですが、いかがでしょう?
参考までに使った植栽の名称を記載しておきましたので、興味のある方は参考にしてみて下さい。
【写真12】
左から:西洋シャクナゲ、エメラルドコーン、ヨーロッパゴールド、シャラ、グリーンコーン、ヤマボウシ
上から:ラインゴールド、ブルーカーペット、エリカカルーラ等、イングリッシュラベンダー 【写真13】
  【写真13】
【写真14】 この建物の場合も【写真6】と同様デッキを設けて、アウトドアリビングが楽しめるような設えをしています。
片側のラチスフェンスを高めに設定して外から中の様子が覗かれにくい空間にし、中には作りつけのベンチとテーブルをセットし室内の延長にある生活空間として家族が楽しめるよう計画しています。【写真14】
【写真14】  
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今回は今までのテーマとはちょっと違う「ガーデニング」を取り上げてみました。
実は「収納」と並んでみなさんからのご要望が高かったのがこの「ガーデニング」でした。
お庭をキチンと造る事でポツンと寂しげに建っていた住宅が見違えるようになるものです。
ひとつナイショでお教えします。
基礎のまわりを隠すように低木を植えると、地面から唐突にニョキッとはえていたように見えていた住宅が敷地と一体になって見えるようになります。
お試し下さい。
新築、リフォームをお考えの皆様も是非お庭作りもいっしょに考えていただいて、素敵なおうちを実現してください。
※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

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