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おうちでエコ、太陽光発電のお話
スタッフ 一級建築士 ケイ

今回はエコな生活の4回目として、前々回の
ECOライフについて考える』で少し触れまし
たが、太陽光発電についてもう少し詳しくお話
ししたいと思います。

イメージ写真
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■太陽光発電って元(モト)は取れるの?

住まいを計画しているお客様に太陽光発電をお勧めすると、その反応は概ねふたつになります。

  • ・「元(モト)は取れるんでしょうか?」という質問をする方
  • ・大きな投資だけれど、回収出来るかどうかよりも環境への配慮から載せて当然という方

『ECOライフについて考える』では、太陽光発電システムは「最初に設置するための費用がかかる」と書きました。太陽光発電システムの発電電力量・1キロワットあたりの単価は10年前の約6割強程度に下がって来ていますが、それでも一般的な市場価格は1キロワット・70万円弱という資料があります。通常価格で購入すると、平均的な3キロワットタイプで総額約210〜250万円ほどになり、まだまだ高価な設備です。

ただ、政府としても温暖化防止の切り札として導入支援・補助制度、税制優遇措置を新設して、今後3〜5年で住宅用太陽光発電システムの価格を半減させようという政策を打ち出しています。
国の補助金制度は、一度打ち切られましたが、昨年度末から復活しました。
都道府県・市町村でも補助金が出る地域があるので、併せて利用できる場合もあります。
※地域によっては併用が出来ない場合もあるので、確認が必要です。

  写真1

地域により、また太陽光発電システムによって初期投資の金額や補助金の額が異なるため、いちがいにいくらで購入する事が出来るとは言えませんが、購入する環境が整ってきた事は確かです。

■おうちでエコ

太陽光発電システムのメリットは
  • ・日の当たる場所であれば発電し、家庭内の家電製品に供給出来る
  • ・設備が小型
  • ・普段は使われない屋根のスペースを有効に活用出来る
  • ・環境に与える負荷が小さい、駆動部がないため維持にかかる手間が少ない
などで、騒音、排出物ゼロの太陽光は枯渇する事のない無尽蔵のエネルギーで石油などの化石燃料の保護の観点からも理想的
です。
  写真2

ただ、太陽光発電システムは電池のように電気を蓄える事は出来ないので、昼に使い切れず余った電力は電力会社に売電 し、夜は発電しないため割安な深夜電力を利用することで経済的に電気を使う事になります。

写真3   どのくらい発電しているのか、またどのくらい節電出来ているのか、わからなければせっかく載せた太陽光発電の効果がわかりません。メーカーによって異なりますが、例えば京セラさんでは「エコノナビットA」という家族で楽しみながらエコを実感できるモニターの設定があります。
発電、消費電力、CO2削減量等をわかりやすく、視覚的に表示してモニターでリアルタイムに効果を確認する事が出来るので、より環境・省エネ意識が高まるというものです。
まさに、おうちでエコが簡単に出来るという感じです。
下に実際のモニター画面を掲載しました。
『メイン画面』では発電・消費電力・売電・買電や、CO2削減量をグラフ表示やリアルタイム表示で視覚的にわかりやすく伝えてくれます。
また『省エネアシスト機能』では、省エネ度とその目標を設定可能で、日々や月間でどのくらい達成出来ているのか表示する事が出来ます。
メイン画面
省エネアシスト機能

太陽光モジュールを設置する方位は、日射量の最も多い『真南面』が最も効果的です。
太陽光発電システムは載せる屋根の向きや角度(真南で、屋根勾配が30度(約6寸)の時に最も効率が良い)によって、発電効率が変わるため、できるだけ真南に向けての配置を計画する必要がありますので、実際に計画する際には専門家に相談をして下さい。

建物全体のデザイン的な見地からすると、太陽光発電システムの効率重視で進めると、ほぼ切り妻になり、デザイン的な面白みは少々薄れますが、今後の地球環境や経済性を考えエコを取るかデザインを取るか住む方の考え方次第だと思います。

【写真1、3】、【画像1〜4】提供/京セラ
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「おうちでエコ、太陽光発電のお話し」、いかがでしたか?
政府の方針では太陽光発電システムの普及率を2020年に現状の10倍、2030年に現状の40倍、新築持ち家住宅の7割以上で採用を目指しています。
今後さらに性能の良い太陽光発電システムが現れると思いますが、これから住宅の将来を考える上で検討してみてはいかがでしょうか。


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