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おうちを考える:think about home
失敗しない『男の書斎』
スタッフ 一級建築士 ケイ

お蔭様で「おうちを考える」の連載も今回で50回を迎える事が
出来ました。毎月、拙文をお読みいただいている皆様には心より
お礼申し上げます。
連載開始から足かけ5年となり、世の中の状況や建築を取り巻く 環境も大きく変わりましたので、この連載も時代にマッチした内容 ・・・凝縮した内容で、一読して直ぐに理解できる内容、わかり易い内容に改めて進めさせて頂きたいと思います。
思い起こせば、「おうちを考える」の第1回は『女性の書斎』でした。 今回のテーマは初心に戻って『男の書斎』です。

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最近は専門性を求められる仕事が増え、また絶えず切磋琢磨していないと取り残されてしまう危機感から、おうちで勉強したり専門書を読む方も増えていて、書斎のニーズが増えているように、改めて感じます。

■部屋の一角にライトユースの「書斎」を作る

一般的な住宅の中で作りたい部屋の上位に挙げられながら、恐らく実際には使われない部屋のNo1は「書斎」だと思います。
経験上、家作りを進める中で、間取りに関して旦那様が発言権を持てるのは「書斎」と「浴室」くらい・・・後の大部分を奥様が実権を握って進める、というご家庭が多く見られます。
そんな理由から、旦那様の思いがこもる「書斎」ではありますが、半年もすると物置きと化してしまい「失敗した・・・」と思われている方も多いようです。

そもそも書斎を設ける理由としては、旦那様が家の中で一人になる場所を確保するために「個室化する」「家族と離れた場所に設ける」、単に「書斎」という響きへのあこがれからという場合が多く、使われなくなる理由も「個室化」と「目的の曖昧さ」が考えられます。

不要な部屋を作ってしまったと後悔しないように、『女性の書斎』と同じように、家族と離れてしまわない場所・・・リビング、寝室、和室などに書斎を設けてみると、そんな失敗を少しでも防げるのでは?と考え、ヘヴィーユーザー以外の方には部屋の一角に作るライトユースの「書斎」を実践しています。
今回は私が携わった事例を3つご紹介します。
◇リビングに設けた例 【写真@】
広めのリビングの一角に家具を置いて「書斎コーナー」といった形で設け ています。ネット検索をしたり、仕事を持ち帰る事があるけれど短時間で 処理したいというニーズにお応えしたもので、最小限、書類やパソコン、 事務用品など必要な道具が置けるスペースを確保しています。小さな 間仕切りと組合わせて、もっと空間を仕切ってしまう方法もありますが、 生活スタイルの変化に応じてフレキシブルに使えるように、こんな形にして います。お施主様お気に入りのハーマンミラーのチェアが置かれて、リビン グ側に向かって仕事が出来るようになっています。   写真1
◇寝室に設けた例 【写真A】
少し落ち着いて勉強をしたり、趣味に浸りたいというご要望に応え、寝室 の一角に設けた程よく小さい「書斎」です。このお宅ではご主人の仕事 関係の本、所蔵している趣味の本などが大量にあるため、限られた スペースの中で出来るだけ多く収納出来るようにしています。椅子に座 った状態で背面の
本棚からも必要な本が取れるような距離を取っていま す。
 
◇和室の一角に設けた例 【写真B】
リビングに繋がるタタミルームの一角に「書斎」を設けた例です。 【写真@】と同様、常に家族の気配を感じる事が出来、疲れたらタタミに ごろんとする事が出来ます。
写真2   写真3
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今回は「失敗しない『男の書斎』」と題してライトユースの「書斎」をお届けしました。
最近は逆に本格的な「書斎」や、趣味性の高い「書斎」を要望される方もいらっしゃっいますが、
皆さんが理想的な環境で「書斎」を作れるわけではありませんし、敷地や予算の関係から専用の
スペースを設ける事が難しい事の方が多いのが現状です。
まずは小さなスペースでも良いから「書斎」を持ってみたいという旦那様がいらっしゃる場合は、漠然と
「書斎が欲しい」ではなく、使い方をある程度考えた上で、ライトユースの「書斎」を計画してみてはいかがでしょうか?、奥様からもそっと勧めてみて下さい。

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