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おうちを考える:think about home
子どもの成長を見守るおうち 研究所スタッフ:一級建築士・ケイ 子どものライフステージと住宅に求められる役割には、どんな関係があるのでしょうか?  今回の「おうちを考える」では、「おうち*くらぶ」でみなさんからいただいたアンケート結果を参考にしながらすすめて行きたいと思います。 アンケート結果
■子どもの成長や家族のライフステージを考えて
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住宅の新築を考える時、「結婚」や、「子どもの誕生」「子どもの入学」がきっかけになるケースが多いのではないでしょうか?
住宅を建てようと思った時・・・間取りや設備などの計画はどうしてもその時点の家族構成やライフステージをもとに考えがち。
でも、子どもの成長は早いものです。子どもと一緒に居られる時間も長い人生の中では、短いものです。子どもとの時間を大切にしたいものですね…。
また、家族同士のかかわり方も変化するので住宅を建てた時の想定とは違った生活形態に変わることも多くあるはずです。

子どものライフステージを成長段階別に、小さいうち(幼児期、未就学児)、小学校にあがったら(学童期)、中学生以上(生徒期)といった具合に分けて考えた場合、それぞれのステージでお母さん(お父さん)が家に求める役割は当然ながら違ってくるので、そのあたりを考慮して計画すると、より家族が仲良く、快適な生活をおくることができるおうちになるのではないでしょうか?

■子どもが小さいうちは(幼児期〜学童期の子供への配慮)
写真1

ここ数年、人気の高いオープンキッチン【写真1】。 奥様が孤独にならず家族とコミュニケーションを取りながら料理や後片付けができるという事はもちろんですが、料理をしながらでも常に子どもの様子を見ることができる点も大きなメリットです。

ただ、気をつけないといけないのは、キッチンは火を使ったり包丁があったりと子供には危険なものがいっぱいあること。冷蔵庫には、コンロやシンク側を通らずに行ける動線を考えるなどの配慮も必要です。オープンキッチンの例を、「子どもを見守るママのまなざし(目線)」と「冷蔵庫への足跡(動線)」と合わせてご覧ください【図1】。

図1
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■小学校にあがったら(学童期の子供への配慮)
写真2

子供とのコミュニケーションを取る事は、成長を見守る上で非常に大切です。

小学生のお子さんのいらっしゃるミセスの支持が多かったのが、食事中にTVを見ない習慣を身に付ける「食育スクリーン」(【写真2】)です。「食育スクリーン」を支持されたミセスの声を一部ご紹介します。

・「TVに夢中になりすぎて家族の団らんが少ないので」(長女7歳・長男4歳)
・「食事中にはTVを見ません。会話と食事を楽しむためです。このことは大事にしています。」(長男11歳・次男9歳・長女4歳)

図2

幼児期・学童期・生徒期のどの世代のお子さんがいらっしゃるミセスにも支持されたのが、「必ずリビングを通る動線」(【図2】)です。

学校生活の時間が長くなり、家族とのふれあいの機会が少なくなる時期でもある小学生のお子さんがいらっしゃるミセスの声を一部ご紹介します。

・「子と一緒に暮らしている時間は人生の中でごくわずかなので、顔を合わせて大切に暮らしたいから。」(長女12歳・長男9歳・次男6歳)

・今の住宅状況だと息子の部屋を確保することは難しいが、今後つくってやりたいと思う。そのときはLDを通らないと部屋にいけないつくりにしたい。大きくなっていくとコミュニケーションが不足しがちになるので、子供の変化にちゃんと気づけるようにしたい。」(長男9歳)

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■中学生になったら(生徒期の住宅)

中学生以上になると急に大人びてきて、親としては、「悪い友達とつきあっていないか?」、「どんな彼(彼女)を連れてきたのかしら?」など心配事が増えてきます。そんな大きな問題ではないにしても、子どもがどんな事を考え、どんな行動をしているのか気になることもあるので(幼児期・学童期のような関わりあいとは異なりますが)、やはり家の中で子どもの雰囲気は感じていたいものです。

子どもが勉強したり本を読んだりする空間の提案として、子ども部屋といった個室ではなく、「階段ホールのスタディコーナー」、(【写真3】)「動線の途中に本を置くスペース」(【写真4】)などをご紹介しましたが、アンケート結果からは、こういった仕掛けに対し、第一子が生徒期にあたるミセスからの支持が、幼児期・学童期のミセスよりも多いといった結果になっています。

子どもの方はお母さんのそばに、というより個人としての自覚を持ち自立心を養う年頃なので、さりげなくコミュニケーションが取れるスタディコーナーのような空間が歓迎されるのでしょう。

【写真3】

【写真3】

こういった使い方を想定し、採光通風などにも配慮しながら2階の階段ホールを広めに取っておく事で・・・
幼児期・学童期はプレイコーナーとして兄弟・姉妹がおもちゃを広げて遊ぶ空間として、年齢が上がって生徒期にさしかかる時期に机やカウンターを新設して勉強・読書のスペースに使う事が出来るなど、フレキシブルに使う空間があるととても便利だと思います。

【写真4】
【写真4】
 
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お子さんとの関わりについては、みなさん大変興味がある話題なので今回はアンケート結果を踏まえたコラボ企画で進めてみましたがいかがでしたでしょうか?ご紹介したように、子どものライフステージで求められる機能は少しづつ変化して行きます。

子どもの事は子ども部屋でなんでも対応させようと思いがちですが、そうではなく家全体で考えるべきだということに注意ながら計画を進めるようにして下さい。

※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

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