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おうちを考える:think about home
ECOライフについて考える
スタッフ 一級建築士 ケイ

地球の温暖化を防止する様々な取り組み、
さらに昨年末のアメリカでの金融危機をきっかけに
100年に一度と言われる不況に突入した事などから、
各家庭ではエコ意識、節約意識が高まっていると思います。
今回は、これからのECOな住宅について取り上げます。

イメージ写真
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「エコ」と聞いて、まず思い浮かべるのが家庭で出来る身近な事、例えば・・・
  • ・ゴミの分別
  • ・電気のスイッチを小まめに切る
  • ・エコバックで買い物をする
など、こういったエコを実践している方は多いと思います。

次に、「省エネに優れた住宅は?」と聞かれて、はたと困る方も多いのではないでしょうか。
  • ・特別な間取りが必要なの?どんな間取りがいいの?
  • ・吹き抜けを作ったらエアコンの効きが悪くなるのでは・・・?
  • ・断熱材は沢山の種類があってハウスメーカーは自社の良さをアピールしているけれど、いったい何がいいの?また、どこにどのように入れればいいの?
  • ・エアコンは最新の製品の方が効率的で毎月の電気代も安いっていうけれど・・・買い換えた方がお得なの?
住宅レベルになるととたんに難しくなってしまい、いっぱい考えなければならない事があってわかにくいですね。

こういった省エネ住宅の疑問について、すべてお答えしていると紙面が足りなくなってしまうので、基本的な事柄を整理しながら進めて行きたいと思います。

■ECO住宅

ECOな住宅、即ち省エネルギー性に優れた住宅の基本は気密性と断熱性を高めつつ作る事で、従来の一般的な住宅に比べ、より大きな冷暖房費の削減効果を得る事が出来ます。
省エネ住宅を作るために国が作った基準があります。

その基準は、、、
現在、最も進んでいるのが1999年にできた「次世代省エネ基準」と呼ばれるものですが、その基準を
クリアするために【図1・2】のように基礎〜外壁〜小屋部分又は床〜外壁〜小屋部分に断熱材をキチンと施工し、断熱性と気密性を確保します。
本当に基本的な部分ですが、この基本がキチンと出来ていない会社もあるので要注意です。

〜断熱材の入れ方〜

断熱材がキチンと施工されていないと省エネどころか、快適な生活が出来なくなってしまいます。
【写真2、3】は断熱材が一体になったパネルを施工しているところですが、こういったパネルを使う事で確実に気密性断熱性を確保する事が出来ます。

写真4

  写真5

【写真4、5】は断熱材が一体になったパネルを小屋(天井の上)、壁に取り付けて気密性、断熱性を確保しているところです。

「うちは断熱性に優れている」「うちは高気密高断熱住宅だ」という住宅会社があったとしても、どのくらい優れているのか、一般の方にはわかりにくいものです。
上で説明した次世代省エネ基準に則ってキチンと数値で確認する事が出来るので参考にして下さい。
Q値C値μ値と呼ばれるものがそれで、Q値は家の暖かさを示す指標で、値が小さいほど冬暖かく快適に過ごす事が出来ます。
C値は家の気密性を示す指標で値が小さいほど気密性が高い住宅。
μ値は日差しによる熱をどれだけ遮るかを示す指標で、値が小さいほど夏でも熱がこもりにくく、省エネルギーで過ごせます。
次世代省エネ基準では、
Q 値: 2.7W/m2・K以下
C 値: 5.0cm2/m2以下
μ 値: 0.07以下が基準です。
※上記の数値はWX地域の基準値です。地域区分により数値が異なります。

  図3

最近は、どのくらい省エネ効果があるのかシミュレーションして計算してくれる会社もあるので、計画時に省エネ効果を確認する事も出来ますので、もしビルダーさんなどと打ち合わせをしている方は試しに聞いてみてはいかがでしょう?

■自然を活用したECO

風と光のデザイン・1〜3」でご紹介しましたが、最近は気密断熱をしっかりとった住宅に春、初夏、夏の夜間、秋などは風を取り入れながらエアコンの使用を極力抑えて、よりエコな生活を目指そうという考え方がポピュラーになって来ています。
高気密高断熱化した住宅は、従来はどちらかと言うと建物を閉じてしまう考え方でしたが、この考え方は昔ながらの「開ける」技術といえます。

窓の形や位置を工夫することで、建物内全体に風が通り抜けやすくする設計、大開口サッシなどで少しでも多くの光を取り込む間取りを考え、無駄なエネルギーとお金を使わないエコな生活を提案する住宅メーカーが増えています。
詳しくは「風と光のデザイン・1〜3」を参照して下さい。

写真6
■太陽光発電

最近補助金の復活により注目を浴びているのが、電気を自前で発電する太陽光発電システムです。

写真7

無限のエネルギーである太陽光、しかも無償です。
太陽高発電は、この太陽光を活用して自宅で発電します。
最初に設置するための費用がかかりますが、従来に比べると補助金を活用して安価に購入する事も出来るようになりました。

毎月の光熱費にかかわる家計の負担を少なくすることも可能です。

■電気自動車

今後、スタンダードの一つになって行くと思われる「エコライフスタイル」を先取りするのが、上に書いた太陽光発電と電気自動車の組み合わせです。
電気自動車は今年の7月には販売が開始される見通しです。

住宅に電気自動車に充電するための屋外コンセントを取り付けて、販売する動きが出てきており、一部住宅会社では実際に対応を始めています。
将来は太陽光発電システムを使って自宅で電気を作る→クリーンなエネルギーを自宅で電気自動車に貯める→@自動車に貯めた電気を家で使う、または→Aガソリン代に比べて安価な電力を使って自動車の走行にかかる費用を低減したり、排気ガスを削減する。
電気代を「0」に近付ける生活や、住宅だけでなく自動車までを取り込んだECOライフ。
こんな時代が来ようとしています。
※上記@に関しては、7月発売予定の電気自動車では対応していないとのことです。

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「ECOライフについて考える」参考になりましたでしょうか?
省エネについて・・・知っているようでわからない部分も多いかと思います。
ネッ上に氾濫している情報は、確かに多くのことを学ぶ事が出来ますが、断片的で消化不良になるので、こういった場で少し整理してお伝えしたいと思います。
何かのお役にたてば・・・。

 

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