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おうちを考える:think about home
『ダイニングの新しいカタチ』を考える
スタッフ 一級建築士 ケイ

住宅の大きさや間取りを示す場合に使われる
nLDKですが、オープンキッチンの普及やライフ
スタイルの変化を受け、昨今は昔ながらの
nLDKの範疇に納まらないタイプの住宅が
多数、現われて来ています。

そういった背景を踏まえ、今回は、前回取り上げた
キッチンと密接な関係があるダイニングの、新しい
カタチについて考えてみました。

※nLDKのnは個室の数をさしています。
 例)3LDKなど

イメージ写真
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nLDK登場前の日本の住宅は、畳の部屋で「食事をする」「寝る」「おもてなしをする」といった、様々な用途を一つの部屋でこなすマルチな使い方をしていました。
もともと、LDKという住宅の形式は、寝る場所と食事をする場を分ける「寝食分離」の考え方で、第二次大戦後の公営住宅・日本住宅公団の住宅に採用され、今に引き継がれています。

ただ新しいスタイルの住宅が登場してきた事で、ダイニングが食事をするだけではなく、色々な用途に使える場として、又家族の中心の場として使われる事が多くなっています・・・今回は、そんなダイニングの例を紹介 します。
■タタミダイニング イメージ※画像提供:LIXIL(株)
写真@はタタミダイニングの例です。 対面キッチンと、座って食事を取る
昔ながらの食卓の要素が入った
新しい提案です。
タタミ部分を小上がりとする事で、キッチンの奥様とダイニングに座る 家族の目線を合わせる事が出来、コミュニケーションを取る上で、ほど 良い関係を作る事が出来ます。

食事をするだけではなく、家事の合間にこのタタミルームで家計簿をつけたり、パソコンをしたり、アイロンを掛けたり・・・、とマルチに使って(本
来の和室の使い方でもありますが)、時間を有効に使う事で、『ながら家事』も進む事と思います。

ダイニングチェアとテーブルでは小さな子供さんの場合、背の高さが合わないため、やむを得ずリビングソファを背もたれにして食事をしている方も少なからずいらっしゃるようですが、タタミダイニングではそういった不便も解消出来そうです。
■キッチンとダイニングが主役の住まい作り
多くの家庭では、かしこまったお客様を通す事などを前提に考えられた、りっぱなソファが置いてある
リビングルームがポピュラーです。
日常の生活では、折角のソファが床に座ってテレビを見る際の背もたれになっていたり、お父さんの
お昼寝スペースになっている家庭も多く見聞きします。
【写真A】
キッチンとダイニングを中心に計画
した住宅の例で、1階の中心にはオープンキッチンとダイニングがデンと構えている間取りです。
ダイニングに大き目のテーブルを用意する事で、 自然と人が集まり夫婦・親子の会話が弾む、そんな生活を考えた計画です。
最近増えて来た、親しい友人を招いてのホームパーティなども、ダイニングとキッチンで会話が途切れることなく、このスペースをメインに進めることが可能です。
団欒はリビングではなくダイニングを
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中心に考え、また、団欒時にはテレビを見ないで家族の会話、食育を中心に考えると間取りは少し変わって来ます。特に、面積的に制限がある住宅では 有効な考え方です。
【写真BCD】
この住宅も、フルオープンの2列型キッチンとダイニングを中心に計画した例で、奥様と家族のコミュニケーションが取りやすく、料理や後片付けの時に、旦那様始め家族の協力が得られやすい計画としました。
写真3   写真4
写真Cのキッチンの向こう側にあるサッシの外はアウトドアダイニングが出来る中庭です。
天気の良い日には、ここにテーブルとチェアを用意してお茶する事が出来るように、キッチンとのつながりがある計画をしています。
日本の気候は、1年を通じて寒暖の差が激しく、また雨も多い気候なので、家庭でオープンカフェ気分を楽しむ事は難しい場合もありますが、外とのつながりを考えて住宅を計画する事で、また新しい生活スタイルの可能性が見えて来ると思います。
効率的に家事をしながらも、午後のひととき、お友達とおしゃべりをする、休日には家族でスイーツをいただく、などほっとする時間も必要ですね。
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今回は新しいダイニングのカタチを考えてみました。
関連したアンケートを募集させていただいておりますので、ふるってのご参加、お願いします。

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