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『家の作りやうは夏をむねとすべし』 |
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さて、写真@の住宅は、「おうち*くらぶ」のスタッフも参加して企画した住宅の外観デザインです。 |
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「断熱材が不十分で寒い」「隙間風が入り込む」といった旧来の日本家屋の弱点は、プラスチック系断熱材を一体化した構造用パネルや断熱サッシで気密断熱性能を高め解決しているのは無論ですが、次のように日本の住まいの良いところをいくつも取り入れています。 |
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デザインを決定するにあたっては、建物への風の影響を風洞実験や最新のシミュレーションソフトで確認し(図A)、間取りを計画、サッシの最適配置やバルコニー形状を決め、さらに窓の開け方を工夫する事で出来るだけ自然の風を取り入れる・・・ウィンドキャッチの考え方を盛り込みカタチに反映しています。 |
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「風は、窓を開けると自然に入って来る」と考えている方も多いと思いますが、実は「風の入口、出口の計画をキチンとしなければ、風は出入りしにくいものです。 | ||||||||
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そのために、図Bのように、通風による快適性、エネルギーの削減度合をシミュレーションし数値で表わせるようにしたのも、この住宅の大きな特長です。 気密断熱性を高め「従来の住宅に比べ、どのくらい省エネ性に優れているのか?」を数値で表わした前回の「省エネ住宅を考える」図@A(参照)とともに、図Bのような数値化はこれからの省エネ住宅には必要な情報になると考えます。 |
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省エネ、耐久性を考えた住宅の外観デザイン、いかがでしたか? 住宅の外観は単に見た目の格好良さを追い求めるのではなく、省エネや耐久性をしっかりと考えて、いかにエコに長く住むようにするか?、こんなことを考えデザインを行う事が普通の時代になって来ました。 これから新築される方は、省エネ住宅について設計士の方やビルダーさんに相談しながら二人三脚で実践してみて下さい。 |
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