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おうちの中心は奥様 研究所スタッフ:一級建築士・ケイ
何年か前に、映画やドラマで「世界の中心で愛をさけぶ」がヒットしましたが、おうちの中心は奥様ではないでしょうか?
住宅を計画する時、お施主様と間取りやデザイン・設備のお話をしていても、旦那様の反応は「書斎があればいい・・・」「ガレージの扉が電動だったら・・・」程度の場合があって(年齢層にもよると思いますが)、
いまひとつなのに対して奥様は全ての事に真剣そのもの、といった状況があります。今回は、そんな奥様を中心に考えた家作りについて考えます。
■「30分」VS「1時間」
「おうち*くらぶ」のアンケート結果です。
平日の夕食の調理時間は、1時間のうちに済ませる方が90%、70分以上が10%でした。

仕事を持つ奥様が、夕食の準備にかける時間は平均で30分。
対して、専業主婦の方の時間は平均1時間。
倍の開きがあります。
みなさんはいかがでしょうか?
平日の夕食の調理時間
もちろん、専業主婦の方も忙しいのですが、仕事を持つミセスは仕事が終わって自宅に帰る道すがら食材や生活用品を買い求め、瞬く間に夕食の準備を済ませてしまう、そんなイメージがこの数字から想像されます。
そうでないと、旦那様もお子さんもひもじい思いをしてしまいますから・・・奥様のご苦労も多い事と思います。
これは、あくまでも想像で・・・お休みの時に買い置きしておいたり、生協から食材を届けてもらったり、前の晩や朝、その晩の料理を下ごしらえしておいて冷凍したりと色々と工夫されていることと思います。
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■奥様の動きを間取りに反映させる
【写真6】スタディコーナーから見た階段、吹き抜け お料理をしながら洗濯をして、家族と会話をかわし、さらに小さいお子さんがいる家庭では子どもの事を気にかけながら・・・奥様は大活躍をされているわけですが、いかに住宅がそういった奥様の負担を軽く(取り除けないまでも・・・)する事が出来るか?設計者の腕のみせどころでしょう。

さて【図1〜4】は昨年計画したあるお客様のお宅で、夫婦と子ども・お母様の5人家族のための住宅です。

仕事を持ちながら二人のお子さんを育てている奥様の要望は…
1)家事の負担を出来るだけ軽減する事
2)お子さんとのコミュニケーションが自然に取れる事

でした。
1)の要望にお応えするため、キッチンを中心に間取りと動線を計画しました。
キッチンは対面式を望まれていなかったためI型にしています。
一見、キッチンが家の中心に無いようにも感じますが、
(1)買い物をして帰宅した奥様が短い動線でキッチンに入れる
(2)キッチンから洗面所(洗濯機)が近い
(3)洗面所・キッチンから洗濯物干し場が近い
(4)取り込んだ洗濯物を短い動線で2階に運ぶことができる

など、なるべく家事がラクになる間取り構成を取り入れています【図1、2】。
図1
 
図2
 
また、2)の要望に対しても、ダイニング・キッチンから気配を感じられる位置に階段やリビングに行ける動線を設け、2階に上がっても吹き抜けから子どもの気配が感じられる配置にしています(5)
こういった設計的な配慮をする事で、家事をしながらでも子どもとのコミュニケーションを取ったり、気配を感じることが出来るようになります。
 
図3・図4
 
【図1〜4】で奥様の動きや子どもとのコミュニケーションをどう取るかを具体的に間取りに落とした例を紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?
忙しい奥様の動きを読んで、いかに無駄なく間取りに織り込めるか・・・?30分間の食事の支度を無理無駄なくこなすためにも計画段階でよく検討する必要があると思います。
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■お化粧は洗面所派、寝室派?

さて、忙しい奥様ですが、髪を振り乱し化粧っ気なしでは女っぷりも下がってしまいますね。
「奥様の動きを中心に間取りを考える」というテーマで間取りを考える場合、市販の雑誌などでは「洗濯」「掃除」など家事についての記述が多くなりがちですが、「おうち*くらぶ」的にはやはり女性にはいつもキレイでいて欲しいのでお化粧について考えたいと思います。

数年前、奥様方に「お化粧はどこでしますか?」という質問をする機会がありましたが、その時の回答は、「洗面所で」と「寝室で」が半々くらいでした。
寝室にスペースが無くドレッサーが置けない、水を使う化粧品が増えている、といった事などから洗面所派も徐々に増えているように感じますが、みなさんはどこでお化粧されていますか?
今回、アンケートを取らせていただいているので、是非ご意見をお聞かせ下さい。

最近は少し事情が変わってきたようですが、数年前までは洗面化粧台といえば、「クリーム色の樹脂製」「ユニット式」「足元は扉付き収納」「正面は一枚鏡の両サイドに棚がある」といったものが定番でした。

新しい住宅の計画をしている時、女性スタッフの間でそういった画一的な洗面化粧台や洗面空間に対して問題提起がされ、次のような要望が出ました。

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・足元が開放的である事
・座ってお化粧できる事
・タオルを壁に掛けると乾きが悪い、壁がカビやすいから別の場所に掛けられるようにできること
・収納スペースは洗面化粧台とは別に設ける
等です。

そういった女性の声を基につくられたのが、オリジナルの洗面化粧台です。(【写真1〜4】)
 
【写真1】
【写真1】
【写真2】 【写真3】
【写真2】 【写真3】

全体的に、スタイリッシュで素敵な洗面空間になっていると思いますが、いかがでしょう?
足元はスッキリと収納を無くし、かわりにキャスター付きワゴンを置いて化粧品やかさばりがちな小物などが収納できるように配慮しています。
天板は広くとって、お化粧品などが沢山並べられるようにして、タオルは天板の下に下げられるようにし乾きやすさにも配慮しています。

【写真4】
【写真4】

座りながら、しかも手元、顔元も明るいので、メイクのときはもちろんのこと、雑誌をパラパラめくりながら髪をかわかしたり自分だけのひとときが過ごせるのではないでしょうか?

洗面だったら、メイク中に化粧水やファンデーションをちょっとこぼしてしまってもサッとふけますし、鏡は三面鏡になり、鏡の裏側が小物を収納してすぐに取り出すことができますね。

また、洗面所がおしゃれだと、お客様がいらっしゃったときにも気持ちよく「こちらです」とご案内できそうですね。

 
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ちなみにこの住宅では、タオル・洗剤などの収納場所は別途設けて、せっかくのスタイリッシュな空間がものであふれることのないように工夫しています。

あるタレントさんは、自宅の洗面所に小型TVやパソコンなどを持ち込み、完全に自分のための空間として使っているそうで、そういった自分なりの落ち着ける雰囲気作りは大切なのかもしれません。
住宅を計画するとき、奥様の動きを考えて家事の負担を少なくするのも大切ですが、落ち着いてお化粧が出来る場所など自分だけの空間作りもキチンとおさえておきたいポイントですね。

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さて、奥様も一休みしてお茶でもいかがでしょうか・・・。
お化粧の事に触れてみましたが、日常誰でも行なっている事ながら、アイロン掛けはどこで?、ペットはどこで洗うの?と疑問が湧いてきます。
こういった事なども、今後みなさんにアンケート協力をいただきながら、機会を見て考えてみたいと思います。

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※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

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