さて、忙しい奥様ですが、髪を振り乱し化粧っ気なしでは女っぷりも下がってしまいますね。「奥様の動きを中心に間取りを考える」というテーマで間取りを考える場合、市販の雑誌などでは「洗濯」「掃除」など家事についての記述が多くなりがちですが、「おうち*くらぶ」的にはやはり女性にはいつもキレイでいて欲しいのでお化粧について考えたいと思います。
新しい住宅の計画をしている時、女性スタッフの間でそういった画一的な洗面化粧台や洗面空間に対して問題提起がされ、次のような要望が出ました。
全体的に、スタイリッシュで素敵な洗面空間になっていると思いますが、いかがでしょう? 足元はスッキリと収納を無くし、かわりにキャスター付きワゴンを置いて化粧品やかさばりがちな小物などが収納できるように配慮しています。 天板は広くとって、お化粧品などが沢山並べられるようにして、タオルは天板の下に下げられるようにし乾きやすさにも配慮しています。
座りながら、しかも手元、顔元も明るいので、メイクのときはもちろんのこと、雑誌をパラパラめくりながら髪をかわかしたり自分だけのひとときが過ごせるのではないでしょうか? 洗面だったら、メイク中に化粧水やファンデーションをちょっとこぼしてしまってもサッとふけますし、鏡は三面鏡になり、鏡の裏側が小物を収納してすぐに取り出すことができますね。 また、洗面所がおしゃれだと、お客様がいらっしゃったときにも気持ちよく「こちらです」とご案内できそうですね。
ちなみにこの住宅では、タオル・洗剤などの収納場所は別途設けて、せっかくのスタイリッシュな空間がものであふれることのないように工夫しています。 あるタレントさんは、自宅の洗面所に小型TVやパソコンなどを持ち込み、完全に自分のための空間として使っているそうで、そういった自分なりの落ち着ける雰囲気作りは大切なのかもしれません。 住宅を計画するとき、奥様の動きを考えて家事の負担を少なくするのも大切ですが、落ち着いてお化粧が出来る場所など自分だけの空間作りもキチンとおさえておきたいポイントですね。
さて、奥様も一休みしてお茶でもいかがでしょうか・・・。 お化粧の事に触れてみましたが、日常誰でも行なっている事ながら、アイロン掛けはどこで?、ペットはどこで洗うの?と疑問が湧いてきます。 こういった事なども、今後みなさんにアンケート協力をいただきながら、機会を見て考えてみたいと思います。