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新しい収納スタイル「リビング・コンテナ」 研究所スタッフ:一級建築士・ケイ
長いあいだ生活をしていると自然と物持ちになって収納場所に困るもの。
特にお子さんが成長期にあたるご家庭では、学校の持ち物、習い事の道具、おもちゃなどがどんどん増えてしまいます。
収納はあっという間に一杯になって居住スペースにはみ出して、いつも片付かない、落ち着かない生活になってしまいます。
かといって思い切って捨てる事も出来ず・・・
今回の「おうちを考える」では、そんな悩みを解決する新しい収納スタイルについて考えます。
■収納の悩み
昨年、このおうちを考えるで「収納の工夫」について書かせていただいたあと、「収納」についてのアンケートを2ヶ月に渡って実施させていただいたところ、実に757人という多くのミセスの方にご回答をいただきました。
大変ありがとうございました。
ご回答いただいたアンケート結果からはみなさんが「収納」に関して多くの悩みをかかえていらっしゃる実態が明らかになりました。
中でも「収納スペースの不足」、「捨てられない思い出の品が各家庭に多くある事」、「リビングや寝室、キッチンへの収納を望む声」等の悩みが多い事がわかりました。
アンケート結果の一部を改めて下に掲載します。
7)
長期に保存しているが、捨てることができない
ものはどれですか?
グラフ07
8)
あと畳一畳分スペースがあるとしたら、
何に使いたいですか?
グラフ08
9)
あと畳一畳分収納スペースがあるとしたら、
どの部屋内に欲しいですか?
グラフ09
   
また、自由回答の欄にも多くの方から収納に関するご意見等をいただきましたので合わせてご紹介します。
「子どものおもちゃを今は、リビングにおいています。なんだかごちゃごちゃしている感じで落ち着きません・・・。リビングにおもちゃを置く場合のアイデアを教えてください」(Sさん・愛知県・32歳)
「タンスは二階にあるが子どもたちが着替えるのは階下で・・・なのでリビングにクローゼットを作ればよかったなと後悔しています。子どもがいるけれどシンプルでごちゃごちゃしていないすっきりした部屋を取り上げてほしい。」
(Mさん・北海道・30歳)
「3歳と1歳の男の子がいます。理想は、ゴチャゴチャしていなくて、生活感がでないインテリア、、。しかし現実は、、。主人と二人の息子なので、女っぽくなく、男性がくつろげるインテリアと収納方法が知りたい。」(Uさん・鹿児島県・35歳)
「本や子ども達の思い出の品に困っています。」(Kさん・東京都・50歳)
みなさん、収納の悩みは尽きないようです。
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■リビングの大きな収納でいっぱいしまう
そんなみなさんの声を参考にさせていただいて、住まいづくり研究所のスタッフと設計スタッフが知恵を絞って考えたのがたっぷりしまえる大型収納です(【写真1〜5】)。
この度、この大型収納を実際に取り込んだ住宅が完成しましたのでご紹介しながら説明していきます。

この収納、住まいづくり研究所スタッフのユミが「リビング・コンテナ」と名付けました。「リビング・コンテナ」の特長は、まずリビング側から使い易い位置にあって、出し入れしやすい事。
また、思い切って大きなスペース(この住宅の場合は6帖大)を取り、大概のものは収納出来るようにした点です。
写真1 完成前の「リビング・コンテナ」のあるリビングCG」
【写真1】完成前の「リビング・コンテナ」のある
リビングCG
一度物をしまったら最後、二度と開けない方が多い小屋裏収納などと違いリビングと同じフロアレベルで物の出し入れが出来る点がとても実用的であると思います。
写真2 完成した住宅の「リビング・コンテナ」 写真3 「リビング・コンテナ」の扉を開けたところ」
【写真2】完成した住宅の「リビング・コンテナ」   【写真3】「リビング・コンテナ」の扉を開けたところ
「リビング・コンテナ」はその名の通り、リビングに隣接して設けられているので、小さなお子さんがいらっしゃるお宅ではおもちゃなどゴチャゴチャしたものをしまったり、季節の衣類を上手に整理してしまう事で、衣替えをスムーズに済ます事も可能です。
また、急なお客様が見えても慌てる事無く、散らかっているものを一時的に「緊急避難」させるという離れ業(?)を演じる事が出来るかもしれません。
内部には棚を設けてキチンと整理するも良し、市販のコンテナに入れて分類しながら整理するも良し、使い方はお住まいになる方次第です。
写真4 「リビング・コンテナ」内部
【写真4】「リビング・コンテナ」内部
※ この住宅の「リビング゙・コンテナ」の天井高さは1.4メートルです。
 これは建築基準法上、居室とは判断されない天井高さで、この高さを越えると3階建て
 扱いされる場合がありますのでご注意下さい。また、行政庁によっては判断が異なる場合もあります。
写真5 図1
【写真5】
    【図1】
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■加齢を考えて
最初のアンケートの中での50代の女性のご意見を紹介します。
『収納スペースですが、自分の目線より高いところに作りますと、出し入れが大変だと思います。若い内は良いのですが、年を取ると身体的に無理になってくると身をもって感じています。』

「リビング・コンテナ」は加齢・高齢者対策、安全対策といった面もあります。
年を重ねていくに従い本人が気付かなくても若い頃に比べると足腰が弱っている場合があります。そんな場合、高い位置の収納は危険を伴うおそれがあります。
【図2】
「リビング・コンテナ」の天井高さは床に立てひざをした姿勢、椅子に座った状態でも、ちょうどよい高さの収納になります【図2】。
また、扉の開き勝手、扉の把手操作性に問題が無いように開き戸ではなく引き戸にする事でさらに安全性がアップします。
若い頃は気が付かなくても誰でも年を取り、自分の目線から上の作業、かがんで行う作業はつらくなっていきます。そういった事も最初から折込済みで住宅の計画をすると、あとあとまで快適な生活をする事が出来ます。
■「リビング・コンテナ」の上は「ファミリールーム」
「リビング・コンテナ」の上はタタミの部屋として新しい提案をしています。
『家族のそばでインターネットや読書を楽しみたいけど、リビングやダイニングでは落ち着けないし、邪魔になるし・・・』といったお父さんが書斎風に使える空間であったり、お雛様や五月人形を飾ったり、ホームシアターとしてゴロリとしながら家族で映画を楽しんだり、多目的に使える空間です。
リビングダイニングとつながりをもちながらも一人になれる落ち着ける「個」の空間、家族とつながっていられる「ファミリールーム」として活躍しそうです。
「雛人形、どこに飾ろう。どこにしまおう、意外とかさ張るし、場所も取るし・・・・。」と言った場合もこのファミリールームに飾って、かさ張るものは「リビング・コンテナ」に収納する事で今までの苦労を解消する事も出来そうです。
写真6 ファミリールーム 写真7 書斎コーナー
【写真7】書斎コーナー
【写真6】ファミリールーム    
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新しい収納スタイル「リビング・コンテナ」はいかがでしたか?
まだこの他にもキッチンの収納、洗面所の収納など、おうちの中には収納について考えなければならない場所が沢山あります。
今、住まいづくり研究所の女性スタッフが議論をすすめ、それをもとに設計スタッフが新しい住宅の設計に取り掛かっているところです。
また、その住宅が出来上がったらこのコーナーでご紹介したいと思います。
みなさんご期待下さい。
※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。

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