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おうちを考える:think about home
省エネ住宅を考える
スタッフ 一級建築士 ケイ

去る1月27日、「おうち*くらぶ」のスタッフも企画に
参画した住宅『ルーチェ』が省エネ住宅/オール
電化住宅のトップランナーを表彰する制度
ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009
で省エネ・省CO2に優れている住宅として最高賞で
ある大賞をいただきました。
これを機会に、今回は改めて省エネ住宅について考えます。

イメージ写真
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今回の受賞は、『ルーチェ』(写真@)の建物の省エネ性能が高いという基本的な部分はもちろんですが、給湯設備・換気システム・太陽光発電など省エネ・創エネ設備を組み合わせたトータルな省エネ性能や、それらによる効用を「見える化」する事で、わかりやすくお客様に提案している点などを高く評価していただきました。
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」とは 省エネルギー住宅のさらなる普及促進を目的に創設された、「省エネルギー住宅のトップランナー」を 表彰する制度です。 (主催:(財)地域開発センター、後援:国土交通省・経済産業省)
■「省エネ性能が見える」?
地球環境を考えた活動をするのが当たり前の時代ですから、ほとんどの住宅会社では「こんな断熱材を使っています」「こんな素晴らしい工法で省エネします」と性能をアピールしますが、一般の方は「どの程度省エネになるの?・・・」と思ってしまいます。

ECOライフについて考える」で紹介したように、Q値・μ値・C値といった国が定めた指標で省エネ性能を表わす事が出来るのですが、この数値を見せられても、少しピンとこない方も多いと思います。
写真1
そこで『ルーチェ』では、省エネ性能を奥様が最も気になる「冷暖房費のオトクさ」、CO2排出量の低減を「ブナの木何本分植える事に相当するのか?、どれだけ省エネでオトクなのか?、また社会に貢献しているのか?」など、身近な指標を用いて、わかりやすく性能を見えるようにしました。
右図@Aは、今建てられている一般的な住宅(新省エネ仕様を 想定)と『ルーチェ』(次世代省エネ仕様)の冷暖房費とCO2の削減効果を比較した資料です。

以前に小さく紹介しましたが、このように具体的に「この住宅に住むと、これだけ省エネになる」という事が、予め数字でわかるとイメージがつかみやすく、住んでからのお施主様のエコ意識も違ってくると思います。

※右図の数値は、一定条件により算出した数値です。また、WX地域での比較であり、地域区分により数値が異なります。
写真1
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■「本当の意味での省エネ住宅」とは?
さて、住宅はエアコンや冷蔵庫などの家電と違い、20年、30年、それ以上の長い期間に渡って住み、使い続けるものですから、キチンと計画した上で施工しなければ、新築時は省エネ性能が高くても年が経つにつれて性能が大幅に落ちてしまう・・・などという事になりかねません。
長い期間、省エネ性能を維持するため、『ルーチェ』を企画するにあたっては、@仕様決め、A設計、B施工、C居住の4段階でキチンと手順を追い確実に実行しないと「本当の意味での省エネ住宅」とする事は出来ないと考えました。(図B)
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『ルーチェ』での具体的な方法は・・・

< @仕様決めの段階 >

◇優れた断熱性と気密性を発揮する構造はもちろん、長く省エネ性能を保つために壁体内の結露などによって性能が劣化しにくい断熱材(プラスチック系断熱材)や、エコガラス等を採用しています。
また、太陽光発電システムの採用や省エネ性に優れた効率の良い設備(エコキュート、エアコン等)を計画しています。

< A設計の段階 >

◇最新の省エネ住宅では、断熱性・気密性に配慮した計画をした上で、春秋、夏の夜などは昔の日本家屋のように室内に風を取入れたり、夏の強い日射を防ぐ事で、エアコンに全面的に頼らない生活が出来る工夫をしています。
『ルーチェ』 も同様の考えで風や光といった自然のエネルギーを上手にコントロールする設計としています。

設計にあたっては、気象条件・立地条件を考慮しながら間取り・外観は風を取入れ、日射を防ぐような総合的な配慮をして、机上論だけの省エネに留まらないよう計画しています。
・・・例えば、図@Aに紹介したように「性能の見える化」や、通風・採光のシミュレーションを実施しながら間取り作りを行っています。

< B施工の段階 >

◇いくら良い計画をしても、施工現場で職人さんの腕や仕事にバラツキがあっては省エネ住宅にはなりません。
『ルーチェ』では、断熱材と構造用の面材が一体になったパネルを使い施工品質を高めたり、気密測定によって実際の建物の性能を一棟一棟、数値で確認を行っています。

< C居住の段階 >

◇建物が高性能になっても、お客様が省エネを考えた暮らしをしなければ、せっかくの省エネ住宅も意味をなしません。
・・・そこで、お客様に対して、予め「性能の見える化」のご提案を行い、建物の省エネ性について理解、納得していただく事で、ご入居後も省エネを意識した生活を心がけていただく工夫を施しています。
こういった『ルーチェ』の省エネへの取組みの考え方が皆様の住宅を計画する時に、参考になれば幸いです。
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今回は、少し視点を変えて省エネ住宅のお話しをさせていただきました。

民主党政権は温室効果ガスの削減目標を2020年までに「1990年比マイナス25%」としています。
温室効果ガスの排出量が増えている住宅分野では、既築・新築によらず、今後CO2削減は国民一人一人が考えていかなければならない大きな課題と言えます。

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