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LED照明のお話
スタッフ 一級建築士 ケイ

先日、東京ビッグサイトで開かれていた「ライティング・フェア2009」を覗いてまいりました。
時代を反映して各電気メーカーさん、LED照明の展示に力を入れており、右の写真のように従来の電球に置き換えるだけで消費電力が低いLED照明を実現できるLED電球などが展示されており、これからの普及に拍車がかかりそうな予感がしました。

イメージ写真

当日はLED照明の開発に力を入れている東芝ライテックさんに詳しく解説をしていただきましたので、このコーナーでも協力を得て最新のLED照明のお話しを進めて行きます。

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■白熱灯・蛍光灯からLED照明へ

先日、仕事熱心な「おうち*くらぶ」スタッフが、身近な省エネの実践のため、自宅廊下のダウンライトを白熱電球から電球型蛍光ランプに切り替えたそうです。
ところが・・・蛍光ランプの弱点で、スイッチを入れても明るくなるまでに時間がかかってしまい、廊下を歩いている間はまだやや暗くリビングに入った頃にやっと明るくなるという状態で、家族に不評だったそうです。
そこで今回、LED照明に切り替えたところ、スイッチオンですぐに明るくなり、なおかつ大幅な省エネをはかる事が出来るという事で名誉挽回を果たしたそうです。

さて、下の東芝さんの新聞広告を覚えている方もいらっしゃると思いますが(版権等の問題で下の画像は掲載時のイメージです)、2010年度中に白熱灯の製造を中止するという、ややショッキングな内容の広告でした。
地球温暖化防止のため、省エネ性の劣る白熱電球から蛍光灯、そしてLED照明へと置き換えようというものです。

新聞記事掲載時イメージ

LED照明の特長は、従来の白熱電球、電球型蛍光ランプに比べ寿命が格段に長く、消費電力が少ない点があげられます。
LED照明は約40,000時間(凡そ10年)の寿命があり、白熱電球(※1)と比較して約40倍、電球型蛍光ランプ(※2)の約7倍という長寿命で、ランニングコストも安価で大幅な省エネが可能です。
※1:東芝ライテック製ホワイトランプLW100V36Wとの比較。
※2:東芝ライテック製ネオボールZリアルEFA10/8-R(寿命6000時間)との比較。


トップの写真は、そんなLED照明の普及を加速させるべく3/18発売された、従来の白熱球に置き換えが可能な商品です。

■LED照明はどう使えばいいの?

とは言っても、LED照明にはどんなメリットがあるの?、家全体で使う品揃えがあるの?という声も聞かれそうですが・・・当面は適材適所で蛍光灯などと使い分けながら使用するのが省エネと経済性を両立させる早道だと考えます。
今ある器具でも家1棟分をLED照明に置き換える事は可能ですが、一般家庭に普及するにはもう少し時間が必要かもしれません。
まずは、玄関、廊下、トイレなどにLED照明を使うのがお勧めです。

写真1

  「ライティング・フェア2009」では、シーリングタイプ照明器具の試作品が展示されていましたが、その性能と意匠性も十分期待でき、今後が非常に楽しみといったところです。
写真2

では、LED照明のお勧めポイントを紹介して行きます。

〜玄関〜

帰宅が遅くなりがちのご主人のいらっしゃる家庭でも、遅い時間になると白熱電球の場合は電気代が気になって家族が休んだ後は消している場合も多いと思います。

写真3 疲れて帰って来るご主人にとって真っ暗な玄関ではお気の毒ですが、LED照明の場合はあまり電気代を気にせず灯けておくことも可能です。
また、ずっと灯けておくことで、家に人がいる事をアピールでき、夜間の防犯の観点からも良い結果が得られると思われます【写真3】。
【写真3】
〜廊下・トイレ〜

冒頭の「おうち*くらぶ」スタッフの話ではありませんが、電球型蛍光ランプの場合はどうしても周囲の温度の影響を受け、立ち上がりが遅い場合がありますが、LED照明では白熱電球のようにスイッチオンですぐに廊下を明るくする事が可能です【写真4】。
また、繰り返し点灯にも強いため頻繁に点滅をするトイレにも適した照明と言えます【写真5】。

写真4 写真5

〜その他〜

例えば、吹抜けなど従来の照明では切れてしまった場合に交換しずらく、計画を躊躇してしまうような場所でも、10年以上も交換の必要がないため、計画しやすくなります。
新しい使い方として、LEDの指向性の強さを利用して、壁面を強調したり、小物や額を照らす照明として重宝しそうです【写真6】

  写真6

先にオフィスや店舗、ショーウインドゥ等で普及が進んでいるLED照明。
価格もまだ割高なため、住宅分野ではこれから普及が期待されるところですが、長寿命、省エネ性が優れているため確実に利用の機会が増えて行くものと思われます。
皆さんも、今後、ショップやネット、展示会でのチェックをお忘れなく。

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「LED照明のお話し」、いかがでしたか?
私も自宅のダウンライトの白熱電球を試しに1灯LED照明に切り替えて使っています。
LED照明は触っても熱くありません。可視光線以外の放射はほとんどないので、ダウンライトの多灯使いでも部屋が熱くなる事がなく、また、服の色あせを防ぐ意味でクロゼット内の照明としても重宝しそうです。
東芝ライテックさんには、展示ブースでの説明、原稿の作成、資料のご提供等で大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

画像・イメージ図提供/東芝ライテック(株)

 

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